VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

ケント・ナガノがBIS初登場! 超充実の「ボリス・ゴドゥノフ」原典版!!2SACD HYBRID

f:id:VIVASACD:20190809150959j:plain

ムソルグスキー: 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(1869年原典版) ケント・ナガノ 、 エーテボリ交響楽団 、 アレクサンドル・ツィムバリュク 、 ミカ・カレス

タワーレコード

HMV

Amazon

SACDハイブリッド盤。ケント・ナガノがBISレーベル初登場です。それもムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」というオペラをほとんど出さないBIS異例の演目に二度驚かされます。しかし演奏がBISと縁の深いエーテボリ交響楽団、また名作「ボリス・ゴドゥノフ」も珍しい1869年原典版ということで、このレーベルらしさ満載となっています。
ムソルグスキーは1869年に「ボリス・ゴドゥノフ」を完成させ、帝室マリインスキー劇場委員会に提出するものの、上演を却下されます。その大きな理由は登場人物が男ばかりで、オペラの醍醐味であるヒロインの魅力や男女の悲恋が全くなく、男臭い歴史悲劇なのが受けないと判断されたためとされます。その意見を受け、ムソルグスキーは1871-2年に大改訂を施し、ヒロインの悪女マリーナを登場させ、1時間ほど拡大させました。それが今日知られる版の中心ですが、ムソルグスキーの時代を先んじた天才性と狂気は1869年原典版にこそ最も強く現れています。
これまでCDはゲルギエフマリインスキー劇場、映像ではヴァイグレとバルセロナ・リセウ大劇場のものがあり、ケント・ナガノも2014年にBelAirレーベルからバイエルン国立歌劇場のDVDをリリースしていました。そこでも当ディスクと同じアレクサンドル・ツィムバリュクがボリスを演じていますが、映像ではスーツとネクタイをキメた現代のサラリーマン風で、民衆が安部首相をはじめとする各国の首脳のポートレートを掲げ抗議するシーンが話題となりました。
今回はその3年後、スウェーデンの団体との演奏ですが、演奏はさらに練れて説得力満点。ムソルグスキーの凄すぎる才能を全開、恋愛エピソードがなくともオペラ・ファンを満足させる魔力に満ちています。

キングインターナショナル 

 

ボリス・ゴドゥノフ:アレクサンドル・ツィムバリュク(バス)、シュイスキー:マクシム・パステル(テノール)、
ピーメン:ミカ・カレス(バス)、グリゴーリー:セルゲイ・スコロホドフ(テノール)、警史:オレグ・ブダラツキー(バス)、
農夫ミチューハ:アントン・リュングクヴィスト(バス・バリトン)、シチェルカーロフ:ワシーリー・ラデューク(バリトン)、
ワルラーム:アレクセイ・チホミロフ(バス)、ミサイール、聖愚者:ボリス・ステパノフ(テノール)、
旅籠の女将:オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾソプラノ)、乳母:マルガリータ・ネクラソワ(メゾソプラノ)、
クセニヤ皇女:ハンナ・フサール(ソプラノ)、フョードル皇子:ヨハンナ・ルドストレム(メゾソプラノ
ケント・ナガノ(指揮)エーテボリ交響楽団、エーテボリ歌劇場合唱団、ブルンスブー音楽学校合唱団
録音:2017年3月2-11日/エーテボリ・コンサートホール(ライヴ録音メインにセッションを部分編集)

↓これは2014年にBelAirレーベルからのバイエルン国立歌劇場のDVD版


Trailer BORIS GODUNOV

 

ケント・ナガノSACD HYBRID:タワーレコード

ケント・ナガノSACD:Amazon

エーテボリ交響楽団SACD HYBRID:タワーレコード

モデスト・ムソルグスキーSACD HYBRID:タワーレコード

モデスト・ムソルグスキーSACDシングルレイヤー:タワーレコード

 

 

 

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com