★SACDハイブリッド盤。ライナー・キュッヒルが名器ストラディバリウス《シャコンヌ》で演奏したバッハの『無伴奏』。長らく再リリースが待たれていましたが、いよいよSACDハイブリッド盤で蘇ります。
★2016年、長い間務めたウィーン・フィルのコンサートマスターを定年退職したキュッヒルは、ソロ活動や教育活動など、幅広い分野で活躍を続けています。とりわけ、NHK交響楽団のゲスト・コンサートマスターとしての活動は、ウィーン・フィル時代の勇姿を見る思いで、私たちを大いに楽しませてくれています。本作品は、キュッヒルが52歳という壮年期にウィーンのショッテン修道院においてセッション録音されたもので、バッハへの熱い思いが込められた演奏が展開されます。
★2017年、タワーレコードとアールレゾナンスの提携企画によるアナログレコード(300セット限定)を制作した際にキング関口台スタジオで作成したアナログマスターを使用し、2019年最新マスタリングを経てDSD化しました。従来CDの豊かで骨太な中低域と輝く高音域に加え、より柔らかくしなやかな音色が再現され、キュッヒルによるバッハ演奏の本質を見事に描き出します。
『日本の歌』
1 浜辺の歌( 成田為三)
2 椰子の実( 大中寅二)
3 初恋( 越谷達之助)
4 早春賦( 中田 章)
5 芭蕉布( 普久原恒男)
6 荒城の月( 滝 廉太郎)
7 宵待草( 多 忠亮)
8 故郷( 岡野貞一)
9 浜千鳥( 弘田龍太郎)
10 ペチカ( 山田耕筰)
11 叱られて( 弘田龍太郎)
12 中国地方の子守歌( 山田耕筰)
13 かなりや( 成田為三)
14 さくら貝の歌( 八洲秀章)
15 からたちの花( 山田耕筰)
16 赤とんぼ( 山田耕筰)
※全ての編曲:小野崎孝輔ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
セッション録音:2003年4月/ショッテン修道院(ウィーン)★SACDハイブリッド盤。私たちの心にのこる美しい日本の旋律、ライナー・キュッヒルとグザヴィエ・ドゥ・メストレが深い情感と共に歌いあげます。
★録音当時、ウィーン・フィルの第一コンサートマスターを務めていたキュッヒルは、デュオの相手にピアニストではなく、同じくウィーン・フィルの首席ハープ奏者、メストレを指名しました。キュッヒルは日本の歌の録音に際し、「日本の歌に内在する繊細で瑞々しく、豊かな抒情性を描き出すためには、ピアノよりハープによる伴奏の方がよい」と明確な方向性を示してくれました。
★編曲は深い抒情をたたえた作品を数多く世に送り出した巨匠・小野崎孝輔。キュッヒルとメストレは共に、小野崎の編曲に大きな信頼と強い共感をもって録音に臨みました。
★録音エンジニアは、ウィーン・ムジーク・フェライン弦楽四重奏団やキュッヒルの諸作などで定評のあるミヒャエル・コルンホイッスル。今回も、ウィーン・ショッテン修道院内部の豊かな残響の中に、限りなく美しい日本の旋律が浮かび上がります。
★今回、新たにデジタル音源をキング関口台スタジオでアナログ化、その音源ソースをもとに入念なマスタリングを経てDSDデータを作成しました。これにより、キュッヒルのヴァイオリンが、より艶やかな響きを聞かせるとともに、メストレのハープも細かい粒立ちが明瞭になりました。