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カラビッツ&ボーンマス響が発掘する東欧音楽シリーズ!第3弾は20世紀アルメニアの作曲家テルテリャーン:交響曲第3番&第4番

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テルテリャーン: 交響曲第3番&第4番 キリル・カラビツ 、 ボーンマス交響楽団

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2008年からボーンマス交響楽団の首席指揮者を務め、2016年にはヴァイマルドイツ国民劇場(Deutsches National theater and Staatskapelle Weimar)の音楽監督&首席指揮者にも就任し注目を浴びているウクライナの若きマエストロ、キリル・カラビッツ。

アゼルバイジャンのカラ・カラーエフ(CHSA 5203)、ウクライナのボリス・リャトシンスキー(CHSA 5233)といった極めて意欲的なレコーディングで話題を呼んできた「東欧からの声(Voices from the East)」。

旧ソ連諸国の知られざる作曲家に捧げるシリーズ第3弾は、ハチャトゥリアンと並ぶ20世紀アルメニア音楽の巨人、アーヴェト・テルテリャーン(1929-1994)の交響曲

1967年の歌劇『Ring of Fire』以降は無調や偶然性、エレクトロニクスなどを取り入れ、また友人であったギヤ・カンチェリからも大きな影響を受け、アルメニアの民俗音楽と古代の典礼音楽を吸収し独自の音楽を創り上げてきたテルテリャーンの中期の交響曲
第3番ではアルメニアの民族楽器(ダブルリードの笛)、ドゥドゥクやズルナがフィーチャーされています。
(東京エムプラス)

【曲目】
アーヴェト・テルテリャーン(1929-1994):交響曲第3番(1975)〔ドゥドゥク、ズルナと大交響楽団のための〕*
コミタス(ソゴモン・ソゴモニアン)(1869-1935):Shoger Jan(Dear Shoger)
伝承曲:Noobar-Noobar
テルテリャーン:交響曲第4番(1976, 1984改定)〔大交響楽団のための〕

【演奏】
キリル・カラビッツ(指揮)*
ボーンマス交響楽団*
ティグラン・アレクサニアン(ドゥドゥク、ズルナ)
ヴァヘ・ホヴァネシアン(ドゥドゥク、ズルナ)
【録音】
2019年3月30日ー31日、ザ・ライトハウス(プール、ドーセット、イギリス)

 ドゥドゥク、ズルナの

民族楽器専門店トーザイさんのHPの解説

 ドゥドゥク、別名バラバンは紀元前1200年ごろから中央アジアで使用され始めたダブルリードの木管楽器で、主にアルメニアやアゼルバイジャーンに広く普及しています。一般にアルメニア圏ではドゥドゥク、アゼルバイジャーン圏ではバラバンと呼称されます。ドゥドゥクは日本の篳篥や中国の管子の先祖にあたる管楽器でもあり、使用されている素材を比較すると篳篥は竹管、ドゥドゥクは木管であり、ドゥドゥクのリードは篳篥の約2倍の大きさになります。篳篥が甲高く鋭い音であるのに対して、ドゥドゥクの音色は非常にまろやかでオーボエにも若干近い音色となっています。

 

ズルナは中央アジアに普及するダブルリードの木管楽器です。ベリーダンスや結婚式の場でダヴルと呼ばれる打楽器を範奏に付けて演奏されることが多く、その甲高く乾いた音がお祭りを賑やかに盛り上げます。

 

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