★ SACD ハイブリッド盤。「トリオ・ツィンマーマン」のメンバーとしても活動するクリスチャン・ポルテラの新しい「ソロ・リサイタル・アルバム」。シューマン夫妻とブラームスのヴァイオリンとピアノのための「ソナタ」と歌とピアノのための「歌曲」をチェロとピアノで演奏しています。
★クリスチャン・ポルテラは、スイスのチューリヒ生まれ。ザルツブルクとウィーンでハインリヒ・シフに学びました。オーケストラにソリストとして客演、ギドン・クレーメル、ヘンニング・クラッゲルード、内田光子をはじめとする音楽家たちと共演する室内楽の演奏でも知られます。シューマンが、1851年の秋に作曲、青年のころを回想した音楽とも解釈されているニ短調の《ヴァイオリン・ソナタ》。ブラームスが、1886年夏、シューマンの第2番ソナタと同じ調性で作曲、「カヴァティーナ」の第2楽章「アダージョ」と「タランテラ」を思わせる第4楽章「プレスト・アジタート」が印象的な第3番の《ヴァイオリン・ソナタ》。シューマンがアルベルト・ディートリヒとブラームスと1楽章ずつ作曲、ヨーゼフ・ヨアヒムに献呈した《F・A・E ソナタ》の〈間奏曲〉と〈スケルツォ〉。《低声のための5つの歌曲》からクラウス・グロートの詩による第1曲。「旋律のように そっと私の心を通り 春の花のように咲き 香りを漂わせる」。クララ・シューマンがハイネの詩に作曲した歌曲。「ふたりは愛し合っていた だが、ふたりとも、そのことを口にしたいと思わなかった…」。すべて、ヴァイオリンと歌のパートをポルテラがチェロ用に改作した版による演奏です。ポルテラとキャサリン・ストットはたびたび共演。「抗えないほど美しい歌の流れに聴く人を誘い、その記憶は、何週間となく残りつづける」(BBC Music Magazine)と評されたドヴォルザークの作品集『静かな森(Silent Woods)』(BIS SA 1947)のほか、バーバー(BIS SA 1827)とオネゲルの《チェロ・ソナタ》(BIS SA 1617)をBIS レーベルに録音しています。(キングインターナショナル)
『シューマン、ブラームス ソナタと歌曲』
ロベルト・シューマン(1810–1856):
①ソナタ第2番 ニ短調 Op.121(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
②間奏曲~《F・A・E ソナタ》第2楽章(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
③スケルツォ WoO.2~《F・A・E ソナタ》第3楽章(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
④ソナタ第3 番 ニ短調 Op.108(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
⑤旋律のように Op.105-1
⑥クララ・シューマン(1819–1896):ふたりは愛し合っていたOp.13-2
クリスチャン・ポルテラ(チェロ;Antonio Stradivarius‘ Mara’,1711)、キャサリン・ストット(ピアノ;Steinway D)
セッション録音:2018年8月/ライトシュダーデル(ノイマルクト・イン・デア・オーバープファッツ、ドイツ)
Prokofiev, Tchaikovsky, Rachmaninov - Leschenko / Argerich / Poltera / Lakatos
プロコフィエフ:
・交響曲第1番「古典交響曲」(2台ピアノ版 編曲:寺嶋陸也)
マルタ・アルゲリッチ(PⅠ)
ポリーナ・レスチェンコ(PⅡ)・ピアノ・ソナタ第7番『戦争ソナタ』
ポリーナ・レスチェンコ(P)・チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
クリスチャン・ポルテラ(Vc)
ポリーナ・レスチェンコ(P)・チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42K ~ 第3曲「メロディー」
・プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋 Op.33 ~ 行進曲(vn & p版編曲)
ロビー・ラカトシュ(Vn)
ポリーナ・レスチェンコ(P)・ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
ロビー・ラカトシュ(Vn)
クリスチャン・ポルテラ(Vc)
ポリーナ・レスチェンコ(P)
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