クラシック界のサラブレッド、アレクサンドル・シトコヴェツキー、チェロのレオナルト・エルシェンブロイヒ、そしてピアノのウー・チェンで2007年に結成されたシトコヴェツキー・トリオ。その後2018/2019シーズンよりチェロのエルシェンブロイヒに変わりイサン・エンダースが新メンバーに加わりました。当盤は新メンバー加入後初の録音で2020年の生誕250周年を記念してベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲録音を始動し、その第1弾として第3番、第6番とアレグレットが収録されました。
ヴァイオリンのアレクサンドル・シトコヴェツキーは祖父にユリアン・シトコヴェツキー、祖母にショパン・コンクールの覇者ベラ・ダヴィドヴィチ、そして父にドミトリ・シトコヴェツキーという音楽的に恵まれた環境に生まれました。既に世界的に活躍するヴァイオリニストで、ブラームス、グリーグ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集(CDVD018 C018)などをリリースしております。明瞭なアーティキュレーション、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性はさすが生まれもった才能といえます。シトコヴェツキー・トリオとしてはチェロのイサン・エンダース、ピアノのウー・チェンとともに溌剌とした演奏を聴かせてくれます。
ドヴォルザーク、スメタナ、スークの作品集(BIS SA 2059)
、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲集(BIS SA 2109)
とあわせてお楽しみください。
キングインターナショナル【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Vol.1
(1)ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
(2)アレグレット 変ロ長調 WoO 39
(3)ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 Op.70-2【演奏】
シトコヴェツキー・トリオ
[アレクサンドル・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、
イサン・エンダース(チェロ)、
ウー・チェン(ピアノ)]【録音】
セッション録音:2018年5月/ポットンホール(サフォーク)
アレクサンドルの父(と解説にありますが、叔父との情報も)ドミトリー・シトコヴェツキーは、グレン・グールドの追悼に捧げられた、シトコヴェツキー本人による《ゴルトベルク変奏曲》の弦楽合奏用の編曲の演奏でも名高く、その編曲バージョンは
で聴けます。
また、こちらで
Debussy: La Mer; Ravel: La Valse
マリス・ヤンソンス 、 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ドミトリーのヴァイオリンが聴けます
アレクサンドルは
マルティヌー:ラプソディ・コンチェルト~ヴィオラとオーケストラのための協奏曲 他
このアルバムにも参加してます。