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SACDに特化した偏屈ブログ

ノルウェー期待の星、エルドビョルグ・ヘムシングが、 グリーグのヴァイオリン・ソナタ全曲を熱演!! 自作の無伴奏作品も収録

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グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ全集 エルドビョルク・ヘムシン 、 シモン・トルプチェスキ

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SACDハイブリッド盤。2018年、ショスタコーヴィチとヤルマル・ボルグストレムのヴァイオリン協奏曲(BIS SA 2366)でデビューしたエルビョルグ・ヘムシングのアルバム第4作。グリーグのヴァイオリン・ソナタと彼女がヴァイオリン・ソロのために書いた作品を組み合わせたプログラムを演奏しています。

グリーグは、ヴァイオリンとピアノのためのソナタを3曲作りました。「素朴で、さまざまな音楽をモデルにした第1番、民族的な響きの第2番、より広い地平線をもつ第3番」(グリーグ)。彼の作曲家としての展開と成長の示された作品群と言われます。とりわけ、セザール・フランクイ長調ソナタブラームスニ短調の曲とほぼ同じ時期に書かれたハ短調の第3番は「このうえなく高貴なロマンティシズムの表現と力強さを独自のやり方で結合した」(エルリング・ダール)とも評され、各国のヴァイオリニストが気に入りのレパートリーにしている作品です。

グリーグソナタは、テリエ・トンネセン、アルヴェ・テレフセン、ゲイル・インゲ・ロツベルグ、ヘンニング・クラッゲルードなど、ノルウェーのヴァイオリニストも多く録音しています。またエルビョルグの姉ラグンヒル・ヘムシング(1988-)もグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3番を含む『北国の音色』(2L 138SABD)をリリースしており高く評価されております。「ノルウェー」の色濃い第2番にかぎらず、ノルウェーのヴァイオリニストの弾くグリーグは、リズムやアーティキュレーションに独自性があり、グリーグが歌曲集に作ったガルボルグの『ハウグトゥッサ』の神秘の世界を垣間見せる表現も現れます。

エルビョルグ・ヘムシング(1990-)の生まれたヴァルドレスは、ノルウェー南部、グーブランスダールハリングダールの間にあり、さまざまな伝説と民俗音楽の故郷としても知られる地域です。グリーグの後に演奏される《帰郷》は、彼女がヴァルドレスの民謡を主題にして作曲した変奏曲です。共演者のシモン・トルプチェスキ(1979-)は、マケドニアのピアニスト。高いヴィルトゥオジティと深い表現のアプローチが評価され、BBC Next Generation Artistにも選ばれました。
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【曲目】
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.8(1865)
(2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 Op.13(1867)
(3)ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45(1886-87)
(4)エルビョルグ・ヘムシング(1990-):帰郷(2019)(ヴァルドレスの民謡による変奏曲)~ヴァイオリン・ソロのための

【演奏】
エルビョルグ・ヘムシング(ヴァイオリン/1754年製グァダニーニ)、
シモン・トルプチェスキ(ピアノ/スタインウェイD)

【録音】
セッション録音:
(1)-(3)2018年12月、2019年3月/ゼンデザール(ブレーメン、ドイツ)
(4)2019年9月/アウルダール教会(ヴァルドレス、ノルウェー)
制作・録音:インゴ・ペトリ

f:id:VIVASACD:20200115123249j:plainIngo Petry TAKE5 MUSIC PRODUCTION

 

 

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