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クリーヴランド管弦楽団自主レーベルTCO第1弾!ウェルザー=メスト名演集

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新たなる世紀 フランツ・ウェルザー=メスト 、 クリーヴランド管弦楽団

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Recording Announcement | A New Century

クリーヴランド管弦楽団が自主レーベルを立ち上げました!その名も「TCO(The Cleveland Orchestra)」。言うまでもなくクリーヴランド管は、アメリカのビッグ5の一つとして鳴らす世界屈指のオーケストラ。1918年に設立、既に100年の歴史を数えていますが、オーケストラにとってのあらたな世紀の始まりにあたり、自主レーベルを発足するはこびとなりました。内容は、現在の音楽監督を務めるフランス・ウェルザー=メストが指揮し、また自身が選曲した3枚組。ベートーヴェンから現代作曲家ドイチュの作品まで、2017~2019年の極めつけの演目がセレクトされています。

レーベル第1弾は3枚で構成されています。
[CD 1]は、ベートーヴェン弦楽四重奏曲を、オケの全弦楽セクションで演奏したもの。メストの細かな表情づけと、弦楽器セクションのうまさ、そして美しさが際立った演奏となっています。カップリングは大規模でパンチのきいたヴァレーズの「アメリカ」という、なんとも興味深い組み合わせです。新しい作品を聴くことにより、過去の作品の理解も深まり、その逆も然り、ということを提示しています。

[CD 2]は、シュタウトとR.シュトラウスの作品を収録。シュタウトはインスブルック出身の作曲家で、ウィーン音楽大学で学び、哲学と音楽学も修めています。2018/19のシーズンにはオペラがウィーン国立歌劇場で初演されるなど、まさに今活躍している作曲家のひとりです。R.シュトラウスの「イタリアから」は、あまり演奏されない初期の管弦楽作品ですが、情景が鮮やかに眼前にうかぶような演奏となっています。

[CD 3]はセヴェランス・ホールの名高い大オルガンとオーケストラによる協奏曲。作曲者のベルント・リヒャルト・ドイチュは1977年オーストリアのメートリンク出身。2011年度武満徹作曲賞第2位を受賞しました。このオルガン協奏曲は、ウィーン楽友協会とウィーン放送交響楽団の委嘱によるもので、2014-15年に作曲されました。題名の「Okeanos」はギリシャ神話では世界を網羅する河川のような意味。4楽章(緩―急―緩―急)から成り、それぞれの楽章は4大元素である水、空気、地、火と関連付けられます。オルガンの壮大な響きと管弦楽の融合が魅力な、壮大な作品です。そしてカップリングは極めつけのプロコフィエフ交響曲第3番。ハープ2台に打楽器も多数活躍する大規模な作品ですが、冒頭からものすごいボルテージの高さ。メストの知と情熱のバランスがとれたリードと、オーケストラの持ち味であるサウンドにより、理想的な演奏が誕生しています。
(キングインターナショナル)

【CD 1】
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132(弦楽オーケストラ版)
[録音:2019年7月12日]
・ヴァレーズ:アメリ
[録音:2017年5月25,26,27日]
【CD 2】
ヨハネス・マリア・シュタウト(b.1974):Stromab[録音:2018年1月11,12,13日]
R.シュトラウス:イタリアから
[録音:2019年5月23,24,25日]
【CD 3】
・ベルント・リヒャルト・ドイチュ(b.1977):Okeanos(オルガン協奏曲)[世界初録音]
パウル・ジャコブ(オルガン)
[録音:2019年3月14,15,16,17日]
プロコフィエフ交響曲第3番 ハ短調 op.44[録音:2018年9月27,30日]
【演奏】
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
すべてクリーヴランド、セヴェランス・ホールでの録音
【CD 1】
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132(弦楽オーケストラ版)
[録音:2019年7月12日]
・ヴァレーズ:アメリ
[録音:2017年5月25,26,27日]
【CD 2】
ヨハネス・マリア・シュタウト(b.1974):Stromab[録音:2018年1月11,12,13日]
R.シュトラウス:イタリアから
[録音:2019年5月23,24,25日]
【CD 3】
・ベルント・リヒャルト・ドイチュ(b.1977):Okeanos(オルガン協奏曲)[世界初録音]
パウル・ジャコブ(オルガン)
[録音:2019年3月14,15,16,17日]
プロコフィエフ交響曲第3番 ハ短調 op.44[録音:2018年9月27,30日]
【演奏】
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
すべてクリーヴランド、セヴェランス・ホールでの録音