ヴィオラならではの太く深い音色はドイツ音楽と相性の良さを感じさせます。クリスティアン・オイラーは30年にわたりグラーツ国立音楽大学のヴィオラ科で名教授として知られるかたわら、ソリストとしても活躍。ベテランならではのいぶし銀の芸風を聴かせてくれます。ドイツのヴィオラ奏者だけにレーガーやヒンデミットは絶品ですが、アルフレッド・ポション(1878-1959)の「パッサカリア」が注目。コンクール用に作曲され、バッハの「シャコンヌ」をモデルとしていますが、内容、ヴィオラの機能と効果の発揮いずれも瞠目すべき作品です。
キングインターナショナル【曲目】
(1)レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲ト短調Op.131の1
(2)ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ (1937)
(3)レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲ニ長調Op.131の2
(4)ポション:パッサカリア
(5)レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲ホ短調Op.131の3
(6)ストラヴィンスキー:エレジーSTEREO / 5.1 / 2+2+2
Christian Euler
『アンリ・ヴュータン:ヴィオラとピアノのための作品集』
『イギリスのヴィオラ作品集』
ダナ・ゼムツォフ
Romantic Metamorphoses
ダナ・ゼムツォフ 、 カテライネ・ノーランド
ヒンデミット: ヴィオラ作品全集 Vol.1
タベア・ツィンマーマン 、 ハンス・グラーフ 、 ベルリン・ドイツ交響楽団
ヴィオラによるバッハ~無伴奏作品集よりシャコンヌ、他
エスター・アピトゥレイ