SACDハイブリッド盤。2018年9月よりバッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者に就任した鈴木優人がバッハのチェンバロと弦楽のための協奏曲全集録音を開始、その第1弾のリリースとなります。すでに鈴木雅明と演奏した2台のチェンバロのための協奏曲集はリリースしておりますが、このたび鈴木優人がソロ・チェンバロと弦楽のための8つの協奏曲を録音しました。
独奏チェンバロと弦楽オーケストラのための協奏曲集はその大半がバッハや他者の作曲家による他の楽器のための協奏曲を編曲したものですが、チェンバロという楽器を通奏低音から独奏楽器へと引き上げた注目すべき作品群です。
消失したヴァイオリン協奏曲の編曲である第1番ニ短調、同じく消失したオーボエ協奏曲の編曲である第2番ホ長調、美しいラルゴの旋律が有名な第5番ヘ短調はいずれもバッハの類まれな才能により華やかなチェンバロ独奏と弦楽との掛け合いが魅力です。
また協奏曲第8番ニ短調は第1楽章の冒頭8小節半しか現存しないため、鈴木優人が復元した版で録音しました。カンタータ第35番の導入シンフォニアを第1楽章、第2楽章を第2曲『アリア』、同じく第3楽章を第5曲のシンフォニアから復元で演奏。急-緩-急のイタリアの協奏曲風に仕上げました。またカンタータ第35番の原曲では3つのオーボエのパートがありますが、ここではオーボエは1本に編曲。その結果、とくに第2楽章はオーボエとチェンバロの掛け合いで美しく奏でられます。鈴木優人の多才ぶりを発揮した唯一無二のアルバム、大注目です!(写真c Marco Borggreve)(輸入元情報)【収録情報】
J.S.バッハ:チェンバロと弦楽のための協奏曲集 Vol.1● 協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
● 協奏曲第5番ヘ短調 BWV.1056
● 協奏曲第8番ニ短調 BWV.1059R(鈴木優人による復元)
● 協奏曲第2番ホ長調 BWV.1053鈴木優人(チェンバロ、指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
三宮正満(オーボエ)
若松夏美(ヴァイオリン/コンサートマスター)
高田あずみ(ヴァイオリン)
竹嶋祐子(ヴァイオリン)
山口幸恵(ヴィオラ)
山本 徹(チェロ)
西澤誠治(ヴィオローネ)チェンバロ:Willem Kroesbergen, Utrecht 1987 after J. Couchet;2 manuals, 8'8'4'
楽器調律:林 彰見録音時期:2018年7月
録音場所:東京、ヤマハホール
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUNDプロデューサー&サウンド・エンジニア:マリオン・シュヴェーベル
(Take5 Music Production)
エディティング&ミキシング:マリオン・シュヴェーベル
エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ
鈴木雅明 鈴木優人 バッハ・コレギウム・ジャパン