MD+G
台湾出身ドイツ育ちのピアニスト、ユリア・ヘルマンスキーのデビュー盤。彼女は、2017年ミュンヘン国際ピアノ・コンクールで「年間最優秀技巧賞」を獲得、その後もローマ、ウィーン、ストックホルムの国際コンクールで優勝するなどの実績をもちます。
デビュー盤となる本作は、19世紀の音楽界でとりわけ異彩を放つ存在、フランツ・リストのピアノ作品集。リストは1848年から1885年にかけて、15のワーグナー作品のピアノ編曲を行いました。今回は歌劇「タンホイザー」からの編曲2作品を収録。10本の指では演奏不可能と思えるほどの超絶技巧を用いており、高いテクニックを誇る彼女らしい選曲です。また、1901年製のスタインウェイ「Manfred Burki」を用いた美しい音色で奏でられる「6つのコンソレーション」も、彼女の豊かな音楽表現の幅を聴かせる演奏です。
キングインターナショナル【曲目】
リスト:ピアノ作品集・ワーグナー(リスト編):歌劇「タンホイザー」序曲による演奏会用パラフレーズ
・ワーグナー(リスト編):歌劇「タンホイザー」からレチタティーヴォとロマンス「優しい夕星よ」
・6つのコンソレーション
・バラード第2番ロ短調
・シューベルト(リスト編):セレナード「白鳥の歌」【演奏】
ユリア・ヘルマンスキー(ピアノ)