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SACDに特化した偏屈ブログ

河野智美 東京フィルハーモニー交響楽団「アランフェス協奏曲」「ある貴紳のための幻想曲」「G線上のアリア」梅田俊明、八木大輔 11.2MHz (DSD 256)録音

アランフェス
河野智美

タワーレコード

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【曲目】
ホアキン・ロドリーゴ
アランフェス協奏曲
1.第1楽章:アレグロ・コン・スピリート
2.第2楽章:アダージョ
3.第3楽章:アレグロ・ジェンティー

ある貴紳のための幻想曲
4.第1楽章:ビリャーノとリチェルカーレ
5.第2楽章:エスパニョレータとナポリ騎兵隊のファンファーレ
6.第3楽章:たいまつの踊り
7.第4楽章:カナリオ

アンコール曲
ヨハン・セバスティアン・バッハ
8.「G線上のアリア」~管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068~第2曲エア

【演奏】
河野智美(ギター)
梅田俊明(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団
八木大輔(ピアノ)(8)

【録音】
2020年1月29日 サントリーホール大ホール(ライブ・レコーディング)

 

河野智美の演奏は終始、誠に見事なものだった。オーケストラに対する音量の関係からPAを用いたが、これは不自然さを伴わぬよう周到に配慮された用い方で、マイナス面は皆無だった。そして彼女は、作品に堪えられた旋律美を決して表面的になぞるのではなく、心底からの共感を込めて表現し尽くしたのである。ギター奏者及び愛好家のサークルのみならず、あらゆる音楽ファンの胸に喜びと感動を伝え得る第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、その証左となるものに違いない。
濱田滋郎

河野智美のギターは、聴き手の想像力と創造力を喚起する。その演奏は作品が生まれた場所へといざない、作曲家の意図したところへと近づけてくれる。彼女が作り出す音楽は、非常にていねいで繊細かつ情感豊か。どんなに急速なテンポを要する箇所も、強音を必要とする部分もけっして弾き飛ばさず、自身が納得のいく音色と表現力で慈しむように奏でていく。ひとつひとつの弦の響きがこまやかな糸で織りあげられていくタペストリーにも似て、それまで要してきた時間と努力の積み重ねという空気をまとっている。だが、実際の音楽は、努力の痕跡は微塵も感じさせず、各々の音は幾重にも変容し、ひとつの絵巻物を描き出す。この録音は新たなスペイン作品との邂逅を意味するかもしれない
伊熊よし子
ナクソス・ジャパン

 

 ■アールアンフィニ(ArtInfini)について
アールアンフィニ・レーベルは、株式会社ソニー・ミュージックダイレクトと、株式会社ミューズエンターテインメントとのパートナーシップによるクラシック専門レーベルです。世界的に活躍する才能溢れるアーティストのCDアルバムを定期的に制作、リリースしています。
アールアンフィニはフランス語で「永遠の芸術」の意味。一貫してマーケットに迎合することなく、アーティストが表現したいことを純粋に追求しています。制作過程においては、全てのアルバムにおいてDSD方式でプロダクションされたマスターを使用、スイス・マージングテクノロジー社のDAWピラミクスにてDSD11.2MHz、またはDXDフォーマットでのレコーディングを行っています。マイクロフォンが捉えた信号を極力劣化させないようラインの最短化を図り、ステージ上のマイクロフォンの直近で収録されたアナログ信号をDSD、DXD信号に変換後、RAVENNA(AES67)で伝送しています。また動的リスクを回避するため記録媒体は厳選されたSSDを使用、さらにレコーディング〜編集〜マスタリングまで全ての電力は、高品位なリチウムイオンバッテリーで供給されます。アナログ、デジタル領域共に、まさに究極とも言える高品位化を実現しています。

 

 

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