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SACDに特化した偏屈ブログ

フィンランド内戦の終結100年を記念する音楽として作曲されたアレックス・フリーマンの混声合唱のための『アーチ形の天空:レクイエム』

アレックス・フリーマン: 「アーチ形の天空: レクイエム」~混声合唱のための
ニルス・シュヴェケンディーク 、 ヘルシンキ室内合唱団

タワーレコード

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Under the Arching Heavens: II. Requiem aeternam

SACDハイブリッド盤。シュヴェケンディーク Nils Schweckendiekが芸術監督を務めるヘルシンキ室内合唱団は、意欲的なプログラムのアルバムを定
期的に作ってきました。『報告(Reports)-ハーパネンの合唱作品』(BIS 2452)とラウタヴァーラの《ヴィジリア》(BIS SA 2422)

につづく新作ではフィンランドの作曲家アレックス・フリーマンのアカペラ混声合唱作品を取り上げています。《Under the Arching Heavens: A Requiem(アーチ形の天空:レクイエム)》は、1918年のフィンランド内戦の終結100 年を記念する音楽としてシュヴェケンディークとヘルシンキ室内合唱団から委嘱を受けて作曲されました。フリーマンは、『レクイエム』の典礼文に加え、フィンランドのアレクシス・キヴィ、エーディト・セーデルグラン、ヴィルヨ・カヤヴァ、イギリスのジーグフリード・サスーン、アメリカのホイットマンの詩をテクストに採り、内戦の続くシリアとイエメンの惨たらしい姿をイメージしながら筆を進めた、と語っています。
《A Wilderness of Sea(海の原野)》は、「人間という存在に共通する『水とはかなさ』を語った」シェイクスピアの作品からテクストが採られました。『テンペスト(The Tempest)』の「水底深く父は眠る(Full fathom five thy father lies)」と「あの音楽はどこから?(Where should this music be?)」、ソネット64番「いまは埋もれ朽ちはてたいにしえの時代の(When I have seen by Time's fell hand defaced)」、『間違いの喜劇(A Comedy of Errors)』の「おれはこの世にとっては一滴の水のようなもの(I to the world am like a drop of water)」。2016年、シュヴェケンディーク指揮ヘルシンキ室内合唱団が、ヘルシンキのテンペリアウリキオ教会で初演しました。
アレックス・フリーマン Alex Freeman(1972-)は、ノースカロライナ州ローリーの育ち。イーストマン音楽学校からジュリアード音楽院の博士課程に進み、「シベリウスの第4交響曲の第1楽章;スケッチ研究とスタイル分析」をテーマとする博士論文を書くため、ヘルシンキシベリウス・アカデミーに留学。その後、フィンランド帰化。家族とともにフィンランドに住み、作曲家として活動しています。
キングインターナショナル

【曲目】
アレックス・フリーマン(1972-):
(1)Under the Arching Heavens: A Requiem(アーチ形の天空:レクイエム)(2018)(混声合唱のための)
第1 章〈Sydameni laulu(心の歌)〉(アレクシス・キヴィ)
第2 章〈Requiem aeternam(神よ、彼らに永遠の安らぎを与え)〉
第3 章〈Sequence: Dies irae(続唱:怒りの日)〉〈Thrushes(ツグミ)〉(ジーグフリード・サスーン)
〈 Sequence: Rex tremendae(続唱:恐るべきみついの大王よ)〉
〈 Fientliga stjarno(r 敵意ある星)〉(エーディト・セーデルグラン)
〈 Sequence: Inter over(s 続唱:羊の群のなかに席を与え〉
第4 章〈Sanctus(聖なるかな)〉
第5 章〈MIka lienee se lintu ollut? (あれはどの鳥だったのだろうか)〉(ヴィルヨ・カヤヴァ)
第6章〈Agnus De(i 神の子羊)〉
第7章〈O Years and Graves(! おお歳月よ墓穴よ)〉(ウォルト・ホイットマン「死んだわが子を悲しげに見つめながら(Pensive on her Dead Gazing)」)
(2)A Wilderness of Sea(海の原野)(2016)(混声合唱のための)

【演奏】
ヘルシンキ室内合唱団
ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)

【録音】
(2)2016年10月
(1)2018年6月
ニュー・パヴィリオン(カウスティネン、フィンランド)

制作・録音:
(2)マルック・ヴェイヨンス
(1)ハンス・キプファー

 

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