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SACDに特化した偏屈ブログ

ヴィオール・ファン必聴! チェリス・ヴィオール・コンソートが奏でる マイケル・イーストのヴィオールと声のための音楽集

 マイケル・イースト: ヴィオールと声のための音楽

Amavi-music For Viols & Voices: Fieri Consort Chelys Consort Of Viols
チェリーズ・コンソート・オブ・ヴァイオルズ 、 フィエリ・コンソート

タワーレコード

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SACDハイブリッド盤。16世紀と17世紀初頭のイギリスでは、ヴィオールのコンソートがもてはやされ、作曲を手がけるイギリスの音楽家たちはこのレパートリーのための音楽を最優先に作曲していったと言われます。マイケル・イースト(Michael East)もそのひとりです。ケンブリッジ大学音楽学士号を取得、イーリー大聖堂とスタフォードシャーのリッチフィールド大聖堂で作曲家、オルガニスト聖歌隊指揮者として働きました。彼の作曲したヴィオールと声楽のための音楽は7巻の曲集として出版され、当時もっとも多く作品が出版された作曲家のひとりでした。代表作とされる『5声のファンタジー(ファンシー)』にアンセムマドリガルをちりばめた構成によるイーストの作品集『Amavi(私は愛した) 』。プログラムの中心『Desperavi(私は絶望した)』『Peccavi(私は罪を犯しました)』などラテン語の曲名がつけられた8曲の『5つのヴィオールのためのファンタジア(ファンシー)』は、この録音のちょうど400年前、1618年に出版された『第4巻』に収録され、極めて高い評価を受けました。声楽のためのアンセムマドリガルは、同じ曲集と1610年のコレクションの曲が選ばれた他、トマス・モーリーが1601年に編纂した『オリアーナの勝利』に収録されたマドリガル『Hence stars too dim of light(星の光が弱すぎて)』が加えられています。
フィエリ・コンソート(Fieri Consort)は、2012年の創設されたイギリスのヴォーカル・グループです。16世紀と17世紀のイタリア音楽を主なレパートリーとし、アカペラ作品と古楽器をともなう作品を指揮者を置かずに歌います。2017年のヨーク・アーリーミュージック・フェスティヴァルで「ケンブリッジ賞」を受賞しました。チェリス・ヴィオール・コンソート(Chelys Consort of Viols チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ)は、イギリスを代表するプレーヤーを集めて結成されたアンサンブルです。「BBC Radio 3」に出演。クリストファー・シンプソンのエアとディヴィジョンを演奏した『Ayres & Graces』、ダウランドと彼の時代の作曲家の作品を集めた『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』を「BIS」レーベルに録音しています。チェリスは、2019年、『心地よき憂鬱』で共演したデイム・エマ・カークビーの70歳誕生日を祝って開催されたウィグモア・ホールのコンサートにフィエリ・コンソートとともに出演しました。
このアルバムの最後、イギリスの作曲家でジャズ・ピアニストのジル・ジャーマン[1959-]が、マイケル・イーストと同時代の詩人サー・ヘンリー・ウォットン[1568-1639]をテクストに作曲した新作『Now are my thoughts at peace(心穏やかに思うこと)』が演奏されます。(輸入元情報)

【収録情報】
イースト:
1. 私は絶望した
2. アンセムダビデは、アブサロムが殺されたと聞き』(サムエル記下)
3. 私は罪を犯しました
4. わたしの罪に御顔を向けず(詩篇 51番)
5. 御救いの喜びを再びわたしに味わわせ(詩篇 51番)
6. 私は見た
7. マドリガル『星の光が弱すぎて』(作者不詳の詩)
8. 私は飲んだ
9. マドリガル『さようなら優しい森』(作者不詳の詩)
10. 私は信じた
11. おお主よ、あなたを信頼しています(ジョン・マーカントの詩)
12. 私は生きた
13. 人生よ教えてくれ(イタリアの詩の作者不詳訳)
14. 私は勝利した
15. すべての民よ、手を打ち鳴らせ(詩篇 47番)
16. 神は歓呼の中を上られる(詩篇 47番)
17. 私は愛した
18. マドリガル『わたしが嘆くと』(作者不詳の詩)

ジャーマン:
19. 心穏やかに思うこと(サー・ヘンリー・ウォットンの詩)

フィエリ・コンソート
ハナ・イーリー、ルシンダ・コックス、ヘレン・チャールストン、ナンシー・コール
ジョッシュ・クーター、トム・ケリー、ベン・マッキー

チェリス・ヴィオール・コンソート
イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール)
アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、テナー・ヴィオール)
ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)
サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)
エミリ・アシュトン(テナー・ヴィオール)

使用楽器:
Treble viol: Kazuya Sato, Japan 2006/ Robert Eyland, England 1988
Tenor viol: Michael Metcalfe, England 1984/ Kazuya Sato, Japan 2007/ Joe Lotito, England 2012
Bass viol: Jane Julier, England 2017/ Renate Fink, Germany 2007

録音時期:2018年8月
録音場所:ケンブリッジ、ガートン・カレッジ・チャペル
録音方式:ステレオ(セッション)
制作:マシュー・ベネット
録音:デイヴ・ラウル(ローウェル)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

装丁:BIS ecopak

  


Michael East in Concert | Chelys Consort & Fieri Consort

 

Simpson: Ayres & Gracesクリストファー・シンプソン:Ayres e Graces

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Various: a Pleasing Melancholyジョン・ダウランド:「昔の涙」「流れよ、わが涙」「新たにした昔の涙」他

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