ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番、第9番 Shostakovich: Symphonies 5 & 9
Concerto Budapest Andràs Keller
アンドラーシュ・ケラー 、 コンチェルト・ブダペスト
ブダペスト祝祭管弦楽団のコンサートマスターとして、またケラー四重奏団のヴァイオリニストとして世界的に活躍し、近年では指揮者としても多くの活動を行うアンドラーシュ・ケラー指揮による「TACET」レーベルへの録音、ブルックナー:交響曲第9番、ドヴォルザーク:交響曲第9番に続く「第9番交響曲演奏プロジェクト」第3弾です。
長年、弦楽四重奏団で活躍してきたケラーは各楽器が持つ音質・音色を室内楽のように繊細に調和させ、オーケストラから豊かな響きを引き出します。軽妙洒脱とも称される室内管弦楽的なショスタコーヴィチの第9交響曲。オーケストラの持つ機能性を最大限に引き出しつつ内省的な深い響きを音楽性豊かに表現しています。
第5番『革命』の格調高い演奏と共に、満足度の高いアルバムです。(輸入元情報)【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
● 交響曲第9番変ホ長調 Op.70
● 交響曲第5番ニ短調 Op.47『革命』録音時期:2019年6月
録音場所:ブダペスト、イタリア文化研究所コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUNDコンチェルト・ブダペストとアンドラーシュ・ケラーは、ショスタコーヴィチの新古典主義的作風の交響曲第9番を羽毛のように軽やかに演奏しています。この浮かれたような軽快な演奏はプレストやアレグレットにも見られ、緩徐楽章は非常に思索的で雰囲気のある演奏がなされています。
もちろん新古典主義的ではない第5番では、私たちはこの録音よりもオーケストラのパワーに慣れていますが、ケラーは聴き手を惹きつけるに十分な表現力を持った音楽を作っています。
Tacet SACDのもう一つのメリットはリアルサラウンドで、オーケストラのスレンダーな演奏を非常に透明感のある広がりのある音で聴かせてくれます。
(ルクセンブルクPizzicatoレビューより、翻訳:タワーレコード)
アンドラーシュ・ケラー(1960年生まれ)はハンガリーのヴァイオリニストであり、ケラー四重奏団の創設者でもある。また、コンチェルト・ブダペストの芸術監督兼首席指揮者としても活躍している。
7歳で楽器を始めたケラーは、7年後にリスト音楽院に入学し、デネス・コヴァーチュ、ギョルギー・クルターク、フェレンツ・ラドシュの各氏に師事した。その後、ザルツブルクのシャンドール・ヴェーグにも師事している。
1983年、フーバイ・ヴァイオリン・コンクールで優勝した後、ヤーノシュ・フェレンチクの招聘を受け、ハンガリー国立管弦楽団の団長に就任した。その間、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団のソリストを務め、1984年から1991年までブダペスト音楽祭管弦楽団のコンサートマスターを務めた。1987年には自身のカルテットを結成し、3年後にはレッジョ・エミリア弦楽コンクール優勝者となった。長年にわたり、ハインツ・ホリガー、ラルフ・カーシュバウム、ギドン・クレーメル、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、キム・カシュカシャンなどと共演している。
2007年にはコンチェルト・ブダペストの芸術監督兼首席指揮者に就任。彼の指揮の下、コンチェルト・ブダペストはハンガリーで最も評価の高いツアーオーケストラの一つとなり、毎年ブダペストで60回以上のコンサートを開催しているほか、アジアやヨーロッパの一流の会場でコンサートやフェスティバルにも出演している。
(英語版Wikipedeiaより抄訳:タワーレコード)