VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

遂に完結!! 最高のデュオ、F.P.ツィンマーマンとヘルムヒェンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音、第3弾は第8番、第9番「クロイツェル」、第10番

ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第8番-第10番
フランク・ペーター・ツィンマーマンマルティン・ヘルムヒェン

タワーレコード

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SACDハイブリッド盤。フランク・ペーター・ツィンマーマンマルティン・ヘルムヒェンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音がついに完結しました!当アルバムには第8番、第9番「クロイツェル」、第10番を収録。コロナ禍の2020年8月、ベルリン、シーメンスヴィラにおけるセッション録音です。

ツィンマーマンといえば卓越したテクニックと繊細にして優美で香り高き音色で奏でますが、このベートーヴェンではピアノとの対話を大切にし、絶妙なバランス感覚と抜群のセンスの良さを携えた演奏を披露しております。
マルティン・ヘルムヒェンは1982年ドイツ、ベルリン生まれ。2001年に開かれたクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝し、一躍世界から注目されるピアニストなりました。ソロはもちろんのこと、ユリア・フィッシャーなど世界的ヴァイオリニストからも絶大なる信頼を得ており、今回の共演もツィンマーマンからのアプローチで実現しました。
演奏の素晴らしさはもちろんのこと、当録音では楽器にも注目です!ヴァイオリンはツィンマーマンの愛器、1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」。この楽器はかつてクライスラーが所有していた銘器でまるでビロードのような音色です。ツィンマーマンが長年ともにしてきた愛器で奏でるベートーヴェンは格別です。一方、ピアノはベルギーのピアノ製作者クリス・マーネの平行弦ピアノを使用。このピアノは2013年ダニエル・バレンボイムの依頼により製作された楽器で、その特徴は一般的なグランドピアノのように弦が交差して張られておらず、チェンバロフォルテピアノのようにすべての弦が平行に張られています。
これにより音量はもちろんのこと、細かなニュアンスの表現、そして弾き心地の良さを兼ね備えております。このグランドピアノは2015年にバレンボイムによる演奏でお披露目され、以後ピエール=ローラン・エマールやエマニュエル・アックスなど世界的なピアニストにも認められた楽器として注目されております。近年この楽器を愛奏するヘルムヒェンがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを挑むに当たり、現在望みうる最も理想的な楽器で録音を実現させました。

ヴァイオリン・ソナタ第1-4番(KKC-6254 / BIS SA-2517)、

第5-7番(KKC-6349 / BIS SA-2527) 

レコード芸術誌特選盤など、高評価を得ております。現在望みうる最高のデュオが完成させたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集にご期待ください!
キングインターナショナル

【曲目】
ベートーヴェン:
(1)ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3(1801-02)
(2)ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」Op.47(1803)
(3)ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96(1812)

【演奏】
フランク・ペーター・ツィンマーマン
(ヴァイオリン/Antonio Stradivarius,Cremona 1711, 'Lady Inchiquin')
マルティン・ヘルムヒェン
(ピアノ/Chris Maene Straight Strung Concert Grand Piano)

【録音】
セッション録音
2020年8月21-24日
シーメンスヴィラ(ベルリン)

プロデューサー&サウンド・エンジニア:
ハンス・キプファー(Take5 Music Production)
エディティング&ミキシング:ハンス・キプファー
エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ