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SACDに特化した偏屈ブログ

シベリウス・アカデミー出身の4人が結成したカムス四重奏団によるステーンハンマルを中心としたバルト海を囲む国々の作曲家の作品集

バルト海のために
カムス弦楽四重奏団

タワーレコード

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サロネンリゲティブリテンの作品を演奏した

ホムンクルス(Homunculus)』(ABCD 409)

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をリリースしたカムス四重奏団の第4作。「ステーンハンマルの第6番の弦楽四重奏曲を初めて聴いたとき、わたしたちは、唖然としました。なぜ、これほどの偉大な音楽をこれまで聴いたことがなかったのか。とにかく演奏しなければいけない」(カムス)。新作の『バルト海のために』では、このステーンハンマルの四重奏曲を中心に、デンマークのカール・ニルセン、フィンランドのロッタ・ヴェンナコスキ、スウェーデンのタッロディという、北欧人が「われらが海(Mare Nostrum)」と呼ぶバルト海を囲む国々の作曲家の作品が演奏されます。

カール・ニルセン Carl Nielsenの《弦楽四重奏曲第1番 ト短調》は、彼の出世作となった《小組曲》と同じ1888年の作品です。1898年の公式初演に際して改訂、ピアノのための《ユモレスク・バガテル》などと一緒に演奏され好評を博しました。ヨハン・スヴェンセンに献呈された作品です。ステーンハンマルWilhelm Stenhammarの最後の弦楽四重奏曲は、《交響曲第2番》や《セレナード》とともに、彼の対位法の研究が実を結んだ作品です。「禁欲的なまでに簡素な主題の素材、非情なまでにポリフォニックな第1楽章の展開、緩徐楽章の澄みきった穏やかな音楽は郷愁を誘う、荒々しく突進する無窮動の終曲」。ヴェンナコスキ Lotta Wennakoskiの《Culla D'aria(アリアのゆりかご)》は、クフモ国際室内楽コンペティションの委嘱で作曲され、カムス四重奏団が2003年からレパートリーにしているという作品です。最後は、アンドレーア・タッロディ Andrea Tarrodiの《悲しみと喜び》は、ヴィオラとチェロのための「雰囲気のある」二重奏曲。バルト海の潮流のかかえる問題を改善したいという、カムズのメンバーの願いをこめて作られたアルバムです。
キングインターナショナル

【曲目】
カール・ニルセン(1865-1931):弦楽四重奏曲第1番 ト短調 FS4(Op.13)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):弦楽四重奏曲第6番 ニ短調 Op.35
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):Culla D'aria(アリアのゆりかご)(2003-04)
アンドレーア・タッロディ(1981-):悲しみと喜び(Sorg och gladje)(ヴィオラとチェロのための)(2015)

【演奏】
カムス四重奏団
テルヒ・パルダニウス(第1ヴァイオリン)
ユッカ・ウンタマラ(第2ヴァイオリン)、
ユッシ・トゥフカネン(ヴィオラ)
ペトヤ・カイヌライネン(チェロ)

【録音】
2019年12月10日-12日
聖カタリナ教会(カルヤー、フィンランド)

制作・録音・編集:サイモン・フォックス=ガール

 

 

『異なった声』

シベリウス: 弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56《内なる声》
ヨウニ・カイパイネン(1956-): 弦楽四重奏曲第7 番 Op.98《バトシェバ》
ユッカ・ティエンスー(1948-): ラック

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 『セッポ・ポホヨラ:弦楽四重奏曲集』

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