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ルーツと花~花咲く対位法~シューマン:オルガン作品集 「ペダル・ピアノのための練習曲集」「バッハの名による6つのフーガ」

Roots & Flower ルーツと花 - 花咲く対位法 シューマン: オルガン作品集
イェンス・E・クリステンセン

タワーレコード

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19世紀、それまでほとんど見向きもされなかったJ.S.バッハの作品を復活させたのは、主としてメンデルスゾーンの功績ですが、同じ年代のシューマンもバッハ作品に深い愛情を注ぐとともに強い影響を受けていました。とりわけ晩年のシューマンは、バッハ作品を学びなおし、1851年には『ヨハネ受難曲』にトランペット・パートを付け加えるなどオーケストレーションの改編を行い、1853年には無伴奏ヴァイオリン曲とチェロ曲にピアノ伴奏を付けるなど、さまざまな試みを行っています。また1843年にシューマン夫妻は「ペダル・ピアノ(ペダル・フリューゲルとも=足鍵盤付きピアノ)」を入手。これは自宅でバッハのオルガン作品を演奏するためのものでした。シューマンは折に触れフーガ作品への思いが強くなったようで、これが結実したのがこのアルバムに収録された「ペダル・ピアノのための練習曲集」と「バッハの名による6つのフーガ」です。
アルバムのタイトルである「ルーツと花」とは作曲家カール・ニールセンが仲間のトゥーレ・ラングストレムに贈ったアドバイスの「いきなり花から作ろうとしないで、根(ルーツ)から作りなさい」という言葉から採られたもので、これに感銘を受けたデンマークのオルガン奏者イェンス E.クリステンセンがシューマンへの敬意も込めて、タイトルに採用したということです。
バッハ13歳の年に完成したオルガンの素晴らしい響きが余すことなく捉えらえたDigital eXtreme Definitionによる高音質の音をSACDハイブリッドディスクでお楽しみください。
ナクソス・ジャパン

【曲目】
ロベルト・シューマン(1810-1856):
バッハの名による6つのフーガ Op. 60より
1. 第1番 変ロ長調: Langsam
2. 第2番 変ロ長調: Lebhaft

ペダル・ピアノのための練習曲集 Op. 56より
3. 第1番 ハ長調: Nicht zu schnell
4. 第2番 イ短調: Mit innigem Ausdruck
5. 第3番 ホ長調: Andantino - Etwas schneller

バッハの名による6つのフーガ Op. 60より
6. 第3番 ト短調: Mit sanften Stimmen
7. 第4番 変ロ長調: Massig, doch nicht zu langsam

ペダル・ピアノのための練習曲集 Op. 56より
8. 第4番 変イ長調: Innig
9. 第5番 ロ短調: Nicht zu schnell
10. 第6番 ロ長調 : Adagio

バッハの名による6つのフーガ Op. 60より
11. 第5番 ヘ長調: Lebhaft
12. 第6番 変ロ長調: Massig, nach und nach schnelle

【演奏】
イェンス E.クリステンセン(オルガン)
(オルガン: ボーツェン兄弟1696-98年製作、1965年レストア)

【録音】
2020年3月20、21、23日
救世主教会、コペンハーゲン(デンマーク)

CD: Stereo, SACD: Stereo/ Surround 5.0ch

Recorded in DXD audio format
(Digital eXtreme Definition), 352.8kHz/32bit
マイクロフォン: Decca Tree with 3×DPA 4006-TL,
サラウンド・チャンネル with 2×DPA 4011

 

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