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スロボデニューク率いるラハティ響、注目の新録音。 民族叙事詩集『カレヴァラ』からの作品を録音

Scenes from the Kalevala カレヴァラの情景
ディーマ・スロボデニュク 、 ラハティ交響楽団

タワーレコード

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フィンランドロシア帝国支配下にあった1935年、医者で文献学者のエリアス・リョンロート(1802–1884)が収集、編纂した民族叙事詩集『カレヴァラ(カレワラ)(Kalevala)』が出版されました。
1849年には50のルーノ(章)からなる増補版(最終版)が出版され、フィンランド民族意識を刺激するとともに、世界の創造の物語や、冒険者と英雄と詩人のエピソードがフィンランドの文化と芸術にインスピレーションを与えつづけてきました。
ラハティ交響楽団と首席指揮者ディーマ・スロボデニュークのこのアルバムでは、『カレヴァラ』に関連する1897年から1943年の間に作曲された管弦楽作品が4曲収録しております。

レーヴィ・マデトヤ(1887-1947)の《クッレルヴォ》は、シベリウスが1892年に作曲したメゾ・ソプラノ、バリトン男声合唱管弦楽のための作品と同じ『カレヴァラ』第33章から第36章のエピソードを基に交響詩(音詩、または演奏会序曲)として書かれました。印象的な旋律と風通しのいいオーケストレーションによる哀愁と感傷に彩られた作品です。

ウーノ・クラミ(1900-1961)の《カレヴァラ組曲》【大地の創造(Maan synty)/春の芽吹き(Kevään oras)/テルヘンニエミ(Terhenniemi)/レンミンカイネンの子守歌(Kehtolaulu Lemminkäiselle)/サンポの鋳造(Sammon taonta)】は、フィンランドのこのジャンルの一里塚とみなされている作品です。無限の宇宙の光景を描いた〈大地の創造〉、穏やかな田園詩の〈春の芽吹き〉、夏の夜のスケルツォ〈テルヘンニエミ〉、哀調のメロディの〈レンミンカイネンの子守歌〉、金属ハンマーの響きがクライマックスに導くフィナーレ〈サンポの鋳造〉。ストラヴィンスキーの《春の祭典》にもくらべられる「原色」のオーケストレーションを大胆に使い、シベリウスの影響から離れた、新しい「カレヴァラの世界」を創造した作品です。

タウノ・ピュルッカネン(1918-1980)の《クッレルヴォの出征》は、彼がオペラ《マレと息子》で成功を収める3年前、24歳の時に作曲した作品です。馬の疾走を思わせるリズムの主題、クッレルヴォの好戦的な性格を表すエネルギッシュな音楽、コールアングレのソロが醸し出すメランコリックな気分。画家アクセリ・ガッレン=カッレラの同名のフレスコ画をインスピレーションに作曲されました。

シベリウス交響詩《レンミンカイネン》 (4つの伝説曲)は、《クッレルヴォ》とともに彼の初期を代表する作品のひとつです。1895年の初稿が翌1896年4月に初演され、2年後の1897年に最初の改訂が行われました。この改訂で第2曲の〈トゥオネラのレンミンカイネン〉は、32小節の序奏部が完全にカットされ、中間部も大幅に短縮。オーケストレーションにも手が加えられました。通常の演奏に使われているのは、1897年版をさらに凝縮した1939年の改訂版。1897年版はこのアルバムが世界初録音です。
(キングインターナショナル)

『カレヴァラの情景』
【曲目】
1.レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):交響詩《クッレルヴォ》 Op.15(1913)

2.ウーノ・クラミ(1900-1961):カレヴァラ組曲
[大地の創造/春の芽吹き/テルヘンニエミ/レンミンカイネンの子守歌/サンポの鋳造] Op.23(1933 rev.1943)

3.ジャン・シベリウス(1865-1957):トゥオネラのレンミンカイネン Op.22 no.2(1897年版)

4.タウノ・ピュルッカネン(1918-1980):クッレルヴォの出征(1942)

【演奏】
ディーマ・スロボデニューク(指揮)
ラハティ交響楽団

【録音】
2017年9月[2]、2018年1月[3]、2020年1月[1,4]
シベリウスホール(ラハティ)

DSD
5.0 Surround sound
マルチチャンネル
BIS ecopak
70'43

 

 

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