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SACDに特化した偏屈ブログ

期待の弦楽オーケストラ、ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパの第2弾は『リニューアル』ルビー・ヒューズも参加

リニューアル
ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ

タワーレコード

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SACDハイブリッド盤。ロンドンに本拠を置くアンサンブル「ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ(United Strings of Europe)」(USE)は、2020年、デビュー・アルバム『In Motion(動いている)』

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(BIS SA-2529)をリリース。「独創的なプログラムと『高度な技術による表現豊かな』演奏」(「ザ・タイムズ」)と称賛された活動を「録音」という形で示してみせました。アルバム第2作『Renewal(リニューアル)』。「喪失と変質」をテーマに据え、リーダーのジュリアン・アズクールが「USE」のスタイルに合わせて編曲、選曲したプログラムが組まれています。
ジョアナ・マーシュが、「テネブレ」合唱団から委嘱を受け、「暗闇と光、再生の心象をおとぎ話の風景に詠んだ」ジェーン・ドレイコットの詩に作曲した《冬の家には》の弦楽オーケストラのための編曲。キャロライン・ショーが、メヌエットとトリオという古典の形式を「独創性と楽しさを等分」して現代に「再生」した弦楽四重奏のための作品を彼女自身が弦楽オーケストラのために編曲した《間奏曲》。
オスバルド・ゴリホフの《3つの歌》は、ソプラノと弦楽オーケストラのための作品です。彼が音楽を担当したサリー・ポッターの映画『The Man Who Cried』(邦題『耳に残る君の歌声』)のために書いた〈Close Your Eyes〉のバリー・デイヴィスによるイディッシュ語の子守歌から始まる〈空駆ける馬の夜〉。ロサリア・デ・カストロガリシア語の詩による〈色褪せた月〉。エミリ・ディキンソンの詩をテクストにした〈なんとゆっくりと風は〉。メンデルスゾーンが、姉ファニーの突然の死に突き動かされて作曲したといわれる《弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調》。キャロライン・ショーが、シリア難民とアメリカとメキシコの国境に押しよせた難民の姿からインスピレーションを受け、『詩篇84番』をテクストに作曲した《つばめは巣をかけて》。

『In Motion』と同じスタッフが制作と録音を担当しました。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)ジョアナ・マーシュ(1970-)(ジュリアン・アズクール 編曲):
冬の家には(In Winter's House)(2019)(弦楽オーケストラのための)
(2)キャロライン・ショー(1982-):
間奏曲(Entr'acte)(2011/2014)(弦楽オーケストラのための版)
(3)オスバルド・ゴリホフ(1960-):3つの歌(Three Songs)(ソプラノと弦楽オーケストラのための)
空駆ける馬の夜(Night of the Flying Horses)
色褪せた月(Lua Descolorida)
なんとゆっくりと風は(How Slow the Wind)
(4)フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)(ジュリアン・アズクール 編曲):
弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op.80/MWV R37(1847)
(5)キャロライン・ショー(1982-)(ジュリアン・アズクール 編曲):
つばめは巣をかけて(and the swallow)

【演奏】
ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ(USE)
ジュリアン・アズクール(ディレクター、コンサートマスター)
(3)ルビー・ヒューズ(ソプラノ)

【録音】
セッション録音
2021年3月8日、9日、25日、26日
セント・シラス教会
(ケンティッシュ・タウン、ロンドン、イングランド)

制作:マシュー・ベネット
録音:デーヴ・ローウェル

 

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