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チャクムルの真骨頂、東方色香る技巧的ピアノ曲の挑戦 「Without Borders 国境なきピアノ曲」ジャン・チャクムル  Can Cakmur

国境なきピアノ曲 Without Borders-bartok, Mitropoulos, Saygun, Enescu
ジャン・チャクムル  Can Cakmur

タワーレコード

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2018年浜松国際ピアノ・コンクール優勝者ジャン・チャクムル。1997年トルコ生まれの彼にぴったりなレパートリーによる意欲的アルバムの登場です。
いずれも興味深い曲で、バルトークの「ピアノ・ソナタ」のような名作や、リパッティの名録音で知られるエネスコの「ピアノ・ソナタ第3番」をチャクムル最新の若さはじける演奏で聴けるのは大歓迎と申せましょう。
注目なのが大指揮者ミトロプーロスピアノ曲パッサカリア、間奏曲とフーガ」。ミトロプーロスはピアノの名手としてプロコフィエフやクシェネクの協奏曲を弾き振りで録音したほか、ブゾーニ門下の作曲家としても先鋭的感覚の作品を残しています。「パッサカリア、間奏曲とフーガ」はベルリン国立歌劇場でエーリヒ・クライバーの助手を務めていた時期の作で、複雑な技法に驚かされます。
さらに嬉しいのがチェクムル同郷の偉大な先達アフメド・アドナン・サイグン(1907-91)のピアノ・ソナタ。サイグンはトルコ最大の作曲家で、バルトークのように自国の民俗音楽を研究して作品に採り入れました。「ピアノ・ソナタ」は4楽章23分の大作で、死の数日前に完成した最後の作品。民俗音楽を見事に昇華させていますが、さすがチャクムルはそれを肌で理解し、最高の説得力豊かな世界を語っています。
4曲いずれも難技巧とエネルギーが要求され、構成力が試される多楽章形式ながら、チャクムルは余裕の指さばきで、全く新しい生命力を作品に吹き込んでいます。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
(2)ミトロプーロス:パッサカリア、間奏曲とフーガ(1924)
(3)サイグン:ピアノ・ソナタOp.76
(4)エネスコ:ピアノ・ソナタ第3番ニ長調Op.24の3

【演奏】
ジャン・チャクムル(ピアノ)
シゲル・カワイSK-EXコンサート・グランド使用

【録音】
2021年5月17-20日
テスマー・トーンスタジオ(ハノーファー)

エンジニア&プロデューサー:インゴ・ペトリ

 

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