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サカリ・オラモが開拓する秘曲管弦楽!20世紀前半に活動したクロアチアの女流作曲家、ドーラ・ペヤチェヴィチの代表作

ペヤチェヴィチ: ピアノ協奏曲、交響曲
サカリ・オラモBBC交響楽団 、 ピーター・ドノホー

タワーレコード

 


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Chandos

サカリ・オラモは、2015年にロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティの「コンダクター・オヴ・ザ・イヤー」を受賞したフィンランド出身の名指揮者。現在はBBC交響楽団の首席指揮者、フィンランド放送交響楽団の名誉指揮者を務め、過去にはロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者&アーティスティック・アドヴァイザー、バーミンガム交響楽団音楽監督フィンランドのコッコラ歌劇場やオストロボスニア室内管弦楽団の首席指揮者を歴任している名匠です。Chandosでは2019年度のレコード・アカデミー賞で「特別賞 録音」に選ばれた「シベリウスのレンミンカイネン組曲(CHAN20136)」他、フロラン・シュミット(CHSA5200)、ウィリアム・オルウィン(CHSA5253)、エセル・スマイス(CHSA5240)など、録音の少ない知られざる傑作をBBC交響楽団と共に取り上げ、その実力とChandosの優秀録音の名声を高めまてきました。

サカリ・オラモが円熟のタクトで新たに開拓するのは、20世紀前半に活動したクロアチアの女流作曲家、ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)の代表作となる「ピアノ協奏曲」と「交響曲」。クロアチアの名門貴族の下ハンガリーで生まれ、クロアチア音楽院で個人レッスンを受けたあとドレスデンミュンヘンに留学して作曲を学び、ドイツ、オーストリアチェコスロバキアハンガリーなどを旅し、当時の一流の芸術家、詩人、知識人たちと知り合いました。
1913年に作曲された「ピアノ協奏曲」は、これまで室内楽曲、ピアノ曲、歌曲しか書いてこなかった彼女にとって初めての管弦楽作品であり、クロアチアの作曲家による最初のピアノ協奏曲と言われます。「交響曲嬰ヘ短調」は第一次世界大戦中ボランティア看護師として働きながら作曲し、1920年の初完成演奏のために改訂されています。どちらも雄大なオーケストラと濃厚なロマンが反映された大作で、華麗なピアノ書法が試されるピアノ協奏曲では、Chandosのソロ録音でも再注目を浴びている名手ピーター・ドノホーがソロを担います。
東京エムプラス

【曲目】
ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):
ピアノ協奏曲ト短調 Op.33(1913)*
交響曲嬰ヘ短調 Op.41(1916-17, 1920改定)

【演奏】
ピーター・ドノホー(ピアノ)*、
サカリ・オラモ(指揮)
BBC交響楽団

【録音】
2021年12月6日ー7日
フェニックス・コンサート・ホール
(フェアフィールド・ホールズ、クロイドン、イギリス)


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