グルック: ドン・ファン、セミラミス
ジョルディ・サヴァール 、 ル・コンセール・デ・ナシオン
グルックといえば、オペラ改革(『オルフェオとエウリディーチェ』、1762)で有名ですが、バレエ音楽を「改革」する作品も発表しています。ウィーンで初演された、モリエールの戯曲に基づくバレエ「ドン・ファン」そしてバレエ「セミラミス」です。この2つのバレエ作品は、ひとつの一貫したストーリーで構成され、その音楽では、オーケストラのすべての楽器や要素が場面の表現に役立てられている、という点で革新的でした。
ジョルディ・サヴァールとコンセール・デ・ナシオンは、グルックが音に込めた要素を色鮮やかに復元、ダンサーたちの姿が目に浮かぶよう。さらに、ドン・ファンの放埓ぶりも炎のように表現しています。グルックが、ヨーロッパの舞台をオペラとバレエの両方で輝かせていた存在であったことにあらためて気づかせてくれます。
キングインターナショナル【曲目】
C.W.グルック(1714-1787):
・バレエ≪ドン・ファン≫ Wq.52(1761年)
・バレエ≪セミラミス≫ Wq. Anh. C/1(1762年)【演奏】
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン(コンサートマスター:マンフレート・クレーマー)【録音】
2022年1月27-31日Recording made from 28 to 31 January 2022
at the Collegiate Church of Cardona Castle (Catalonia) by Manuel MohinoEditing and SACD mastering: Manuel Mohino ARS ALTIS