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SACDに特化した偏屈ブログ

ベルリン拠点のアンサンブル1800によるモーツァルトの弟子でベートーヴェンのライバル フンメル編曲のベートーヴェン交響曲編曲集第1弾

ベートーヴェン/フンメル編: 交響曲第2番&第5番
アンサンブル1800ベルリン

タワーレコード

 

モーツァルトの弟子でベートーヴェンのライバルであったヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)。
モーツァルトにピアノを師事し、アルブレヒツベルガーに対位法、サリエリに声楽作品、ハイドンにオルガンを学ぶ。さらにベートーヴェンと並び称されるピアニストでもありました。
また師ハイドンの後継としてエステルハージ家の宮廷楽長に就任。
その後ワイマールの宮廷楽長を務めるなど古典派からロマン派へと移行する過渡期にあって重要な位置にあった人物です。
作品は交響曲を除く全てのジャンルを手がけ、作品数は200曲以上。その多くはピアノ作品でありました。

現代ではディスク配信など"音楽の再生装置"の恩恵を受けて、オペラや交響曲をはじめとする大編成の音楽も家庭で手軽に鑑賞できます。しかし18世紀半ばにはこうした大編成の音楽の再生は、それを小さな規模に編曲した合奏や独奏によって行なわれていました。
また、それらの大編成ものの編曲版は当時の出版社にとって大きな収入源でもありました。そうした背景からフンメルもモーツァルトベートーヴェンのオーケストラ作品を室内楽用に編曲しています。
フンメルはベートーヴェン交響曲第1~7番までをフルート、ヴァイオリン、チェロとピアノ用に編曲しています。今回オリジナル楽器で18世紀の作品を演奏しているベルリンを拠点とするアンサンブル1800が録音を開始します。
キングインターナショナル

【曲目】
ベートーヴェン/フンメル編:
交響曲第2&5番/アンサンブル1800ベルリン
交響曲第2番op.36(32'37)
交響曲第5番op.67(31'45)

【演奏】
アンサンブル1800ベルリン
アンドレア・クリッツィング(フルートトラヴェルソ)
トーマス・クレッチマー(ヴァイオリン)
パトリック・ゼペック(チェロ)
ルーカス・ブロンディール(フ ルテピアノ)