Prokofiev Story
滝千春 、 沼沢淑音
MClassics
ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位など数々の国際コンクールに入賞し、早くから注目を集めてきた実力派ヴァイオリニスト、滝千春の満を持してのデビュー・アルバムです。本人にとって最も大事な作曲家の一人、プロコフィエフの2つのソナタと珍しい「ピーターと狼」のデュオ編曲版を収録。定評の高い技術をもとに、滝千春が才気煌めく演奏を披露します。プロコフィエフの神秘的な空気感とストーリーをつくり上げる情熱的な美音とメロディ。ヴァイオリンとピアノが激しく呼応しあう絶妙なアンサンブル。まさに圧巻の演奏です。またピアノの沼沢淑音の卓越した演奏が音楽に彩りを加えます。滝千春が紡ぐ芸術性高い新たなストーリーをお楽しみ下さい。
<滝千春(ヴァイオリン)>
桐朋女子高等学校音楽科、チューリッヒ芸術大学、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンを卒業。上西玲子、辰巳明子、ザハール・ブロン、サシュコ・ガヴリーロフの各氏に師事。ノヴォシビルスク国際コンクール、ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位(ジュニア部門)など数々の国際コンクールに入賞。国内外ソロリサイタルをはじめ、各地主要オーケストラにおいて、ユベール・スダーン、ゲルト・アルブレヒト、小澤征爾など、数多くの指揮者と共演。スイスのアニマート財団オーケストラのコンサートミストレスとしてヨーロッパ各地の著名なホールで公演後、スイスのダボス国際音楽祭に招かれ、同年にはベルリン・フィルハーモニーにてベルリン交響楽団と共演。2015年から3年間ピクテ投信投資顧問株式会社のピクテ・パトロネージュ・プロジェクトのアーティストとして活動。2018年デビュー10周年記念で開催した「オール・プロコフィエフ・プログラム」は好評を博し、翌年フランスのル・テュケのムジカ・ニゲラ音楽祭に招かれ大好評を得た。2019年1月にはミュンヘン放送管弦楽団のコンサートミストレスに短期就任。コロナ禍のベートーヴェン・イヤーではヴァイオリンソナタ全曲配信に挑んだ。2021年4月に出演した東京オペラシティの「B→C」では、過去最多の共演者と楽器、またジャンルで話題を集める。2022年9月にはブダペストFar Eastern Classical Music Festivalに招待され好評を得た。あらゆるジャンルの作曲家達に委嘱するなど積極的に「現代」と向き合い、「教育」と「芸術」に注力し独自の音楽スタイルを追求している。<沼沢淑音(ピアノ)>
桐朋女子高等学校音楽科ピアノ科を首席で卒業、あわせて桐朋学園音楽部門より特別奨学金を授与される。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマを経て(公財)ロームミュージックファンデーションの奨学生としてエリソ・ヴィルサラーゼ氏のもと2015年にモスクワ音楽院を卒業。ケルン国際音楽コンクール3位入賞、シュニトケ国際コンクール、ポリーニも過去に優勝した権威あるポッツォーリ国際ピアノコンクールで優勝。「素晴らしい輝かしいピアニストで私は彼の特別な繊細な感受性と音楽への献身に心動かされました(アルゲリッチ氏)」。数々のオーケストラと共演し、ラ・フォル・ジュルネ、別府アルゲリッチ音楽祭等、日本国内各地はじめ欧州各地の音楽祭に出演。2017年4月より桐朋学園大学非常勤講師。
ナクソス・ジャパン【曲目】
1-4. プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品80
1. I. Andante assai
2. II. Allegro brusco
3. III. Andante
4. IV. Allegrissimo5-8. プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調 作品94bis
5. I. Moderato
6. II. Scherzo:Presto
7. III. Andante
8. IV. Allegro con brio9. プロコフィエフ / 根本雄伯編:ピーターと狼 作品67<ヴァイオリンとピアノ版>
【演奏】
滝千春(ヴァイオリン)
沼沢淑音(ピアノ)【録音】
2022年11月15-17日 東京、稲城市立iプラザ