VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

藤原道山×冨田勲 響kyo

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1 「源氏物語」~藤壺・管弦の宴
2 武士の一分
3 文五捕物絵図
4 たそがれ清兵衛
5 仏法僧に寄せる歌
6 街道をゆく
7 アジア古都物語
8 ガンジス川
9 ヒンズーの神に祈る少女
10 ひぐらし
11 「源氏物語」~紫の上挽歌
12 「源氏物語」~浮舟
13 新日本紀行
14 お爺さんの里

SACD2008 ハイブリッド サラウンド

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モーグシンセサイザーを日本に持ち込んだ漢であり、数々のテレビドラマや「ジャングル大帝」などの手塚アニメの音楽も担当し人気をはくし、またシンセサイザーによる「月の光」「展覧会の絵」「惑星」などで世界的ベストセラー、数々の賞を受賞。またサラウンドによる大規模コンサート「サラウンドクラウド」などサラウンドの第一人者としても「世界のTOMITA」としてリスペクトを集める冨田勲が尺八奏者、藤原道山とコラボして遂にSACDに参戦

尺八とシンセサイザーが織り成す音世界。私も聴くまでは半信半疑だった。ところが・・・

最近はサラウンドといっても実験的な物が減り、残響音などをリアにうっすらというパターンが多かったのですが、「これがサラウンドだ」と言わんばかりの5・1chフル活用アクティヴサラウンド。この作品がSACDに投じた一石は大きいのではないでしょうか。

冨田氏曰く
『部屋が小さくても、安価な装置でも、サラウンドの楽しさを味わう事は出来ます。5つないしは6つのスピーカーから別々の音が出るのが重要であって、スピーカーの置き場所が厳密でなくても構わないし、リスニングポジションが必ずしも各スピーカーの中央でなくても良いと思っています。僕のソフトはどっちを向いて聴いても大丈夫ですし、好きな場所で聴けるように作っています』

私はこの言葉に感動しました


ではこの作品はサラウンド以外では楽しめないのか?いやいや、凄いのはステレオでもです。4、14でのコーラスの消え入る様の美しさたるや・・尺八という純邦楽器がここまで表現力豊かな楽器だったという事にも驚かされますし、まるで退屈しない、映画でも観ているかのような、旅でもしているかのような感覚が味わえます。美しく、新しく、そして懐かしい、この作品に会えて本当に嬉しい思いです
藤原・富田両氏のファンになってしまいました

お薦め度★★★★★

viva!SACD推奨アルバム

藤原道山-尺八
冨田勲シンセサイザー
野坂操壽-二十五絃箏
稲葉明徳-篳篥
梯郁夫-打楽器
東映アカデミー-コーラス
やの雪-ヴォーカル

プロデューサー岡野博行
レコーディング塩澤利安・ミックス塩澤利安&冨田勲
エンジニア
三原典子(sound inn)山田和範(sound inn)篠原麻里(on air azabu)

マスタリング・山下由美子