VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

日野皓正   龍~ドラゴン

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

1 モンゴリアン・ドラゴン
2 オール・ユー・アー & モア
3 ドリーム・オブ・エイジア
4 ハブズ・スプリング
5 ビッグ・フット
6 サー・ローランド・ハナ
7 ビーム
8 ホワイ・ノット
9 インヴォケイション
10 キュービック


SACD2005  ハイブリッド  ステレオ  ソニー


2005年2月に日野クインテットレギュラーメンバーに韓国人テナーサックス奏者イ・ジョンシクを迎え上海にて録音された作品

1曲目から上海マフィアの縄張りで繰り広げられる日韓ヤクザの抗争といった感じの緊張感溢れるバトル。これは凄い。ヘヴィなリズムがずんずん腹に来る。ハードボイルドな世界観はゴルゴ13を観ているかの様。大興奮。この雰囲気は5でも。強烈だな~
一転大人のムード満点なロマンチックな2も泣きのサックスがたまらなくカッコいい
3は広大なるアジアそのものを表したかの様なゆったりとしたアジアンテイストな曲。タイトルから察するに音楽という国境を飛び越える文化でアジアの心をひとつに・・そんな曲に感じます
明るい曲調の4もとてもキャッチーでジャズの楽しさを堪能できますね
6はデトロイトが生んだジャズ巨人で日野クインテットの一員でもあったローランド・ハナさんへ捧げる曲でしょうね。美しい曲です。いつになくむせび泣くトランペットに胸が締め付けられます
またしても楽器によるバトルが楽しめる7。上海の雑踏の音をバックにゆったりユーモラスな展開から急にテンポアップして・・まさに様々な物や人が入り乱れた魔都上海の奥深さを表しているかのような8
いよいよ物語も終盤クライマックス。グッとシリアスな9。
日野作品を遡りつつ聴いてるんですが、最後の曲が掴み辛い謎な曲が多いんですよね。前進を止めない日野皓正の物語りはつづく・・という意味合いでしょうか?かっこいい・・・


普段やらない各曲解説を勢いで書いてしまった・・とにかくどれもがカッコいい曲で最高です。
近年作より取っ付き易さも初日野作品としてお薦めですね。日野皓正は聴けば聴くほどハマリます。
80年代から知ってる人(ご本人は60年代後半から大活躍されてます。私78年生まれなもんでして)でしたけど、現在進行形で毎年これほどド級の作品を連発しているのには本当に驚いた。ソニー移籍後全てSACDなのも嬉しいし、日野のアーティストとしての拘りなんだろう

VIVA!SACD推奨アルバム

日野皓正(tp)
イ・ションシク(ts)
多田誠司(as、ss)
石井彰(p)
金澤英明(b)
井上功一(ds)

All music composed and arranged by terumasa hino

produced by TERUMASA HINO and KOZO WATANABE

recorded and mixed by TOMOO SUZUKI
recorded at
shanghai broadcast building no3 studio (sme)