VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

CAN  Future Days

Future Days

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

1 Future Days (09:30)
2 Spray (08:29)
3 Moon Shake (03:04)
4 Bel Air (19:53)

 

SACD2005  ハイブリッド ステレオ

Amazon


カン(Can)は、1968年に西ドイツで結成されたロック・グループ。1970年代後半のパンク/ニュー・ウェイヴ、そしてエレクトロニック・ミュージックに大きな影響を与え、クラウト・ロックの中でも最大級の賛辞を送られているバンドである。


イルミン・シュミット(キーボード)、ホルガー・シュカイ(ベース)、ヤキ・リーベツァイト(ドラムス)、ミヒャエル・カローリ(ギター)の4人のドイツ人と、アメリカ人の実験音楽家デイヴィッド・ジョンソンによってケルンで結成された。イルミンとホルガーはクラシック畑出身であり、シュトックハウゼンの教えを受けていた。ヤキはフリー・ジャズ・シーンでキャリアを積んでいた。ミヒャエルはホルガーの教え子であり、ホルガーたちに逆にロックを教えた。かれらは知り合いの貴族に貸してもらった城館をインナー・スペース・スタジオと名付け、そこでセッションを始めた。バンド名の由来は、「Communism」(共産主義)・「Anarchism」(無政府主義)・「Nihilism」(虚無主義)の頭文字を並べたもの、英語の可能を意味する助動詞「Can」、メンバーがあらゆるアイデアをカン(缶)に放り込むという意味などと説明されている。デイヴィッド・ジョンソンは早々に離脱し、アフリカ系アメリカ人のマルコム・ムーニーがボーカリストとして参加した。

1969年にファースト・アルバム『モンスター・ムービー Monster Movie』を自主レーベルからリリース(その後ドイツ・ユナイテッド・アーティスツと契約して再リリースする)。20分の大作「ユー・ドゥー・ライト Yoo Doo Right」はカンの代表曲となり、のちにThe Geraldine Fibbers、Thin White Rope、Masaki Batohらが短縮形でカバーした。マルコム・ムーニーは精神を病んで離脱、代わりに日本人のダモ鈴木がボーカリストとして参加。

1970年、映画音楽作品を集めた『サウンドトラックス Soundtracks』を発表。14分30秒の「マザー・スカイ Mother Sky」は、西ベルリンでディスコ・ヒットを記録した。このころからの数年間がカンの全盛期といえる。

1971年の『タゴマゴ Tago Mago』は当初の予定を変更して、より実験的な一枚を加えて二枚組LPとして発売された。「現代音楽」、「フリー・ジャズ」、「民族音楽」のごった煮という、カンの特徴がよく表れたアルバムとなった。

1972年に『エーゲ・バミヤージ Ege Bamyasi』を発表。前衛性と軽やかさが同居したアルバムで、収録曲の「スプーン」(テレビドラマの主題歌として作られた)のシングルは20万枚を売るヒットとなった。ジャケットの写真には「カン」というメーカーのオクラの缶詰が使われた    ウィキペディアより抜粋



そして次にリリースされたのがこのアルバム


森羅万象の神秘が気高くも狂気を帯びた美しき世界


「CANにSACDなんて意味あるの?」そんな声が聴こえてきそうですが・・・

 

これが意外にもいいんです。音が部屋中に広がるSACD効果は抜群。むしろSACDで聴かなくてどうする?と言いたい
様々な音が洪水となって襲い来る様であり、水の流れる音、小鳥の囀りなど効果音もリアル。4後半での地鳴りの様なドラムには恐怖を覚える。


特徴的なダモさんも、このアルバムでは様々な音のひとつであり、あたかも自然界の
木々のざわめきであったり、動物たちのさえずりであるかのよう

 

このアルバムの後にダモ鈴木は失踪脱退するのですが、さもありなん、張り詰めた精神的緊張感がある。これほどまでに美しい(綺麗とは違う、これは美である)アルバムは普通の精神状態では作り得ないのではないだろうか。大傑作!


日本では紙ジャケ通常CDでのリリース。ゆえにファンであってもSACDの存在を知らない場合がある。きちんとアナウンスされないからだ。
それはファンにとって不幸な事だと思う。SACDはほとんどファーストプレスのみで品切れになると高値での取引となる。SACDプレイヤーがなくても再生可能なハイブリッド仕様なので早めに入手しておく事をお薦めします


RECORDED at INNER SPACE STUDIO 1973
written and produced by CAN


all tracks REMASTEREDfrom the ORIGINAL  STEREO MASTERby ANDREAS TORKLER
germany ,attended by lrmin schmidt,czukay and jono podmore