VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ケニー・ドーハム  ホイッスル・ストップ

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1. フィリー・ツイスト
2. バッファロー
3. サンセット
4. ホイッスル・ストップ
5. サンライズ・イン・メキシコ
6. ウィンドミル
7. ドーハムズ・エピタフ

2009  CD/SACDハイブリッド  ステレオ



ANALOGUE PRODUCTIONSによるブルーノート・レコード(Blue Note Records)SACDシリーズ

ようやく無事リリースされ始めホッとしたこのシリーズ。第一弾でケニー・ドーハムリー・モーガン、ジャッキー・マクレーン、ジョン・コルトレーンが発売。まずはケニー・ドーハムから

ケニー・ドーハムKenny Dorham, 1924年8月30日 - 1972年12月5日)はテキサス州出身のジャズ・トランペット奏者。
ビバップを代表するトランペッターの一人。本名:McKinley Howard Dorham 。


1961年ルディ・ヴァン・ゲルダーレコーディングによる全曲ケニー・オリジナルの故郷テキサスの田舎町を思い起こさせるブルースフィーリングなアルバム。
レコーディングメンバーはケニーに、ハンク・モブレイ(ts)ケニー・ドリュー(p)ポール・チェンバース(b)フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)という錚々たる一流ジャズメン

地味です。ケニーのペットは高音を派手に吹き鳴らしたり高速フィンガリングであったりではなく、堅実なプレイ。それゆえ地味な内容に受け取られるでしょう。内容の良さは素晴らしいものの、人気という点ではそれほどでもない

しかし個人的にはインパクト十分なテクニシャン系は飽きが早いのですが、この様なスルメアルバムは大好物。かなりの愛聴盤

ジャズ・メッセンジャーズの同僚モブレイとの相性はさすがに良く息があっているし、マイルス・バンドのリズム・セクションもかっこいい。特にフィリーのドラムは大好物。ケニー・ドリューウィントン・ケリーに変わればマイルス・バンドのメンバーだったりするのも面白い。曲の地味ながらも気が付けば口ずさむほどキャッチーだったりする。自分がトランペットを練習する時にこのアルバムの音色のイメージでやるととても調子が良いのもお気に入りの理由

さて今回のSACD化はケヴィン・グレイとスティーヴ・ホフマンのアコースティックマスタリングチームによるマスタリング。
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まず、びっくりするほど音量レベルが低い。日本では音量競争とも言えるコンプレッサーかけまくりの酷い音質が蔓延っていて嫌なんですが、それでもこれはやりすぎじゃないかと思えるほど。
SACDユーザーであればヴォリュームを調節して聴く事は常識としてあるでしょうからいいとしても、他のSACDと比べても低い。最初はスカスカに聴こえましたが、大胆にヴォリュームを上げますと豊かな音が膨らんできて至福の音。直後に最近のCDなどをかけると耳がおかしくなるか苦情が来ると思うので注意してください。
忠実にアナログサウンドを再現した音は個人的には好物ですが、SACDらしいクリアな音も捨てがたいのも事実。SACDならではな音が好きという意見と評価が分かれるかも知れない
個人的にはこのシリーズは全部集める決意は固くなった



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Rightfully considered one of Kenny Dorham's best, this album features great originals and great trumpet playing. The superb cast consists of Hank Mobley, Kenny Drew, Paul Chambers and Philly Joe Jones. The title tune and "Philly Twist" are often heard, but the entire album represents a great composing achievement for KD.

Recorded in 1961.

Paul Chambers, bass
Kenny Dorham, trumpet
Kenny Drew, piano
Philly Joe Jones, drums
Hank Mobley, sax (tenor)