VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

アラン・ホールズワース ALL NIGHT WRONG

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1 Lanyard Loop
2 The Things You See
3 Alphrazallan
4 Funnels
5 Zone
6 Water On The Brain Pt.ⅱ
7 Above & Below
8 Gas Lamp Blues

2008 SACD/CDハイブリッド(通常CDプレイヤー再生可) ステレオ/マルチch

HMV
amazon
タワーレコード
山野楽器自由が丘店 03(5726)2371

2002年5月5日、六本木ピットインでのライヴをDSDレコーディングで捉えたホールズワース初の公式ライヴアルバム。2002年にCDとSACDで分けて発売されていた物がハイブリッドで1枚に、さらに「音匠」コーティングで更なる高音質仕様での再発

ギターの名手、アラン・ホールズワースにはこれ以外にライヴレコーディングされた公式のリリースはない。と言うのも彼はライヴレコーディングが嫌いなんだそうだ

理由はいくつかあるけど、いちばんは”レッド・ライト・フィーバー(シンドローム)”(赤信号症候群)というやつ。つまり、演奏が録音されてるとわかった途端、気分が萎えてしまうんだ」(ライナーノーツ参照)
録音されているとわからない方がより自然なプレイが出来る、ライヴはある特定の時間、場所、空間にいるから体験できる事で、それを記録する事はあまり好きじゃない。んだそうだ

それが何故このライヴを記録する事になったのだろうか

僕は常に忠実な録音技術に興味を寄せてきた。そこでソニーの新しいサンプリング技術には惹かれてね。演奏を記録するなら、そこからありのままの姿が表れて欲しいんだ

人一倍サウンドを研ぎ澄ませてきた彼だけに、最終段階でエフェクターと呼べる変換のプロセスはどうにも力の及ばない世界であったわけで、SACDのDSDという技術が彼を動かしたわけだ(ミュージシャンやエンジニアの支持が高いSACDをビジネスの絡みとかレコード会社の都合で普及が進まないのはいかがなものか。もっと未来を、全体を見渡して欲しい。でかい組織の流れでなく、我々の意思表示も大切だと思う)


アラン・ホールズワース(g)
ジミー・ジョンソン(b)
チャド・ワッカーマン(ds)

凄腕3人による文句の付けようの無い演奏。観客も乗ろう踊ろうでなく、一挙手一投足を見逃すまいとジッと3人を凝視していたであろう事が伝わってくる緊張感
個人的には音楽においてテクニックは最低限あれば良い。テクニックに走るあまり肝心の音楽が蔑ろになってしまう例は多い。上手い演奏や歌唱と心を打つそれとはまったくの別物だったりする。
しかし、テクニックと音楽が共に優れていればそれは最高。さらに録音も優れていれば極上。これはごく稀に存在する最高極上部類のアルバムと言える(しかし、それが売れるとは限らない)

5chサラウンドも収録。ステレオよりもより広い空間を感じさせてくれる、ライヴ会場体験型サラウンド

しかし、これはワッカーマンの存在感がステレオの方が上に感じる。再生環境のレベルアップをくすぐる、というか背中を蹴飛ばされる感じ。レベルアップに応えてくれ満足感を与えてくれるアルバムだろう。

VIVA!SACD推奨アルバム

パフォーマンス★★★★★
音質★★★★★
サラウンド★★★★
お気に入り度★★★★
お薦め度★★★★☆
:文句なしの内容。これは再生環境が良ければ良いほど実力を発揮してくれる。プレイヤーやスピーカーの買い替え時の試聴ソフトに最適。これを上手く再生するのがオーディオの醍醐味を刺激してくれる。ドラムの存在感が重要に思う


produced by AKIRA YADA
co-produced by HIROYA TSUBAKI
executive producer : YASOHACHI ITOH

recording engineers

YOSHIHIRO SUZUKI(2ch)MITSURU KASAI(2ch)
HIROYUKI SHIOTSUKI(5ch)HIDEYASU HATAGOSHI(5ch)
P.A sound engineer : AKINORI KIKUCHI
mastered by SONY MUSIC SUTUDIOS Tokyo
mastering engineer : KOJI”C-chan”SUZUKI