VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ティファニー ウィズ・ハンク・ジョーンズ・トリオ・+ マイ・フェイヴァリット・シングス

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1 ス・ワンダフル
2 あなたは恋を知らない
3 バードランドの子守歌
4 マイ・フェイヴァリット・シングス
5 愛しのニューオリンズ
6 ザッツ・オール
7 ブラック・コーヒー
8 今宵の君は
9 オール・オブ・ミー
10 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
11 ボディ・アンド・ソウル

2007 SACD/CD HYBRID ステレオ  DSDレコーディング




圧倒的歌唱力とパワフルさで鮮烈デビューを飾ったティファニーの2ndアルバム。
今回はなんと

ハンク・ジョーンズ(p)

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オマー・ハキム(ds)坂井紅介(b)

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のトリオに加え、














日野皓正(tp)

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レイモンド・マクモーリン(t-sax)

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海野雅威(fender-rhodes)

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がゲスト参加でバックを務める。

超豪華な演奏陣はさすがと唸るほど素晴らしく、それにまったく負けずのパフォーマンスを聴かせるティファニーもやはり只者ではなかった

1stは難を言えばやや歌唱も声も演奏も若い、若さゆえの良さもあったが今回はよりどっしりと品格が漂いより濃厚な味わいを聴かせる

挨拶代わりのハードナンバーで幕を開けて、一転ムードたっぷりの2への落差なんかニクイ。この曲の移り変わりでのハンク・ジョーンズのピアノの表情の変化はグッとくる。地味ですけど、派手な早弾きは飽きも早くて苦手な私には聴くほどに染みてくるハンクのピアノは大好きです

そして私がトランペットをやってるのもあり、大ファンの日野皓正というのもあるでしょうが、5、9のプレイは曲を何倍にも際立たせている

音質はDSD録音で88レーベルゆえ安心保障の高音質です。

プロデューサー伊藤八十八

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レコーディングエンジニア鈴木良博
アシスタントエンジニア野口 素弘・SEIJI ITABASHI
マスタリングエンジニア鈴木浩二



パフォーマンス★★★★☆
音質★★★★☆
総合★★★★
お薦め度★★★★
総合評価:86
:実に素晴らしい内容・音質。オリジナルが増えていくとより高得点をあげたい








音楽へ帰ろう


「テープからデジタル、デジタルから圧縮デジタルと落ちていく。みんなが今聞いているのは、絵画の写真をポラロイドで撮ってコピーしたのと同じだ」(T-ボーン・バーネット)


「音はmp3でも判りますね。だけど、メインのうた以外の演奏はどうなっているの?とか、その部屋の響きは?その楽器の種類は?どんなピアニッシモのタッチなの?とか、そういう音楽にとって大事な、本質的で、繊細なところ、ミュージシャンがどんな気持ちでひとつの音を発音しているか、また記譜上はデクレッシェンドで最後は消えるように、と書いてあったとしたら、その消え際の離し方はどういうふうに弾いているのかというのは、mp3やCDでは伝わりきらないです。

1-bit/DSDのすごいところは、初めて、そういう演奏上の気持ち、ニュアンス、繊細なところがすべて、耳に聞こえるものはすべて取り込んでしまうことができたことです。近いものはアナログのレコーダーにあったけどCDやProToolsの時代と共に失われてしまいました。どんな気持ちだったのかな?どんな音だったかな?ということは、1-bit/DSDでは、考えたり、推測する以前に瞬間に感じているんです。レストランで食材の微妙な味の違いを、口にいれた瞬間に感じるのと同じです。人間の本来の感性です。ただね、これも料理と同じなんですが、音も味も感性とは経験値に依存するので、20歳くらいでは本質というか、まだまだ美味しいものは判りません。でもだんだんとね」(オノセイゲン