VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

ジミー・コブ・カルテット Jazz in the Key of Blue

Jazz in the Key of Blue

 

イメージ 5

イメージ 6

1. Every Time We Say Goodbye
2. With You I'm Born Again
3. I'll Still Be in Love with You
4. Emily
5. Stairway to the Stars
6. I Had the Craziest Dream
7. Remembering U
8. What Will I Do
9. If Ever I Would Leave You
10. We'll Be Together Again

 

2009 SACD/CD HYBRID STEREO/SURROUND

 

生きた伝説ジミー・コブ(ds)の新作。ロイ・ハーグローヴ(tp)、ラッセル・マローン(g)、ジョン・ウェバー(b)という中堅どころの実力派たちを集めてのカルテット作。

 

てっきりバリバリのハードバップかと期待していたのですが、スロー~ミドルテンポでゆったりとしたバラード集。主役はむしろロイ・ハーグローヴのまろやかなトランペット&フリューゲルホーンとラッセル・マローンの甘美なギター。リズム隊は静かに、しかし確実な仕事に徹しています

 

初めは「期待と違う」という勝手極まりない理由で放置が続きましたが、気を取り直して傾聴すると実に味わい深い作品で、スルメ度の高いアルバムと気付かされる

 

ロイのプレイは枯れた音色で哀愁たっぷりに酔わせてくれたかと思うとソロでのグッとくる力強いフレーズも聴かせてくれる。強弱の按配が地味になりがちなバラードアルバムにアクセントを付け飽きさせない。
ラッセルのギターはダイアナ・クラールの作品でも御馴染みの方も多いでしょうが、とても印象的なフレージングに魅了されます。テクニック、音色、申し分無しではないでしょうか

 

ジミーは静かに、とても静かにブラッシング主体のプレイ。時折シンバルが響くとそれはそれは美味。若手にこのプレイは無理なのではないか?と思います。熟練の落語家の「間」とも通じるものがあると思います。「間」が生きてる。「休符」を演奏している。そんなプレイです

 

SACDで空間表現が生き、その「間」が実に美しい。SACDはよく再生帯域、高音がどうだ低音がどうだと語られますが、もちろんそれらも重要なSACDの特徴ですが・・「静寂」の表現力、現場の空気を、ディテールをどうか感じ取っていただきたい。私は他の高音質メディアには無い点だと思っています


チェスキー盤という事で好みは分かれるかも知れない音質ですが、個人的には余計な装飾の無い渋さはお気に入りです。時折ハズレのあるレーベルですが、こういう内容だと実力を発揮すると思います。
サラウンドも収録です。更に空間の拡がりを感じ取れるサラウンドです。ジャズにサラウンドは不要・・との声もありますが、こういった一発録りものやライヴもの、ビッグバンドものにおいては効果を発揮すると思います。私ももっぱらステレオですが・・


パフォーマンス:★★★★★
音質:★★★★
サラウンド:★★★☆
満足度:★★★★☆
お薦め度:★★★★
総合評価:85

 

David Chesky(Producer), Eleana Steinberg Tee(Producer), Nicholas Prout(Engineer), Bill Milkowski(Liner Notes), David Chesky(Liner Notes), Nicholas Prout(Editing), Norman Chesky(Liner Notes)
イメージ 7イメージ 8