VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

鈴木良雄 MOON and BREEZE

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1.Theme for Churaumi 美ら海のテーマ
2.Moon and Breeze ムーン・アンド・ブリーズ
3.Pantanal パンタナル
4.Wings ウィングス
5.Eastern Town イースタン・タウン
6.Falling Summer フォーリング・サマー
7.Evening Ivory イヴニング・アイボリー
8.Passionate Lady パッショネイト・レディ
9.Koma 駒
10.On Autumn Lake オン・オータム・レイク
11.In The Cradle イン・ザ・クレイド
<メンバー>


野力奏一(p, key, synths)



藤陵雅裕(sax)

井上信平(fl)

セシル・モンロー(ds)


村上寛(ds)

知名定男(sanshin)

2004 SACD/CD HYBRID STEREO



渡辺貞夫グループ、菊池雅章グループ、スタン・ゲッツ・グループ、アート・ブレイキージャズ・メッセンジャーズソニー・ロリンズ等で活躍し、長年に渡りジャズ・シーンにおいて名実共にNO.1ベーシストとして君臨している鈴木良雄の音楽生活35周年を記念した2004年作

全曲鈴木作のべーシストとしてだけでなく、コンポーザーとしても優れた才能を聴かせてくれるアルバム。
ライナーノーツにある鈴木の言葉が興味深い
『散々ビバップをやってわかったのは、逆立ちしたって黒人のようには演奏できないってことだった。アートやビル(バードマン)とやっていた音楽は、自分が目指していたものとは違う』
ことわっておくが、鈴木はアートやビル、スタン・ゲッツに認められ乞われてレギュラーメンバーとして活躍していたわけで、けして黒人に対して劣るわけではない。むしろ黒人を押しのける実力を有していたわけだ

しかしながら違和感があった。音楽家としての、そして日本人としてのアイデンティティを求めての事だろう

本作はオープニングに沖縄音楽を(タイトルからしてそうですからね)、全体的にもメロディアスでリラッックスした曲が続く。ほっこりと暖かく、哀愁を帯びたメロディ。これらは鈴木の、というよりも日本人誰しもがDNAとして持つものかも知れない。初めて聴いたのに懐かしい、とくに故郷の木曽を思い書いたという9の童謡的なメロディには涙腺を刺激される(私はこういうのに弱い)

個人的にはハードにスイングする曲があれば尚良かったと思うが、トータル性の取れたアルバムともいえる。音質はクリアでジャズ然とした重さではなく、爽やかさを感じさせる。綺麗な音色を堪能できる


ちなみに

早稲田大のモダンジャズ研究会にてトランペットを吹いていたタモリ
「マイルスのトランペットは泣いているが、お前のトランペットは笑っている」
と言ったのは同級生だった増尾好秋と1年先輩の鈴木良雄だった。そしてタモリは司会兼マネージャーに転身する。その後の活躍は皆さんご存知の通り。現在でもタモリのジャズ愛は変わらず、鈴木らと共に「一(ONE)」レーベルを立ち上げている



パフォーマンス:★★★★(I Like It)
音質:★★★★(I Like It)
満足度:★★★☆(I'ts OK)
お薦め度:★★★☆
総合:84

produced by KIYOSHI ITOH and YOSHIO”CHIN”SUZUKI

co-produced by SOICHI NORIKI

recorded by MASASHI GOTOH

mixed by JAY MESSINA,except ”THEME for CHURAUMI”mixed by MASASHI GOTOH

assistant engineer :HIDEYASU HATAGOSHI

mastered by KOJI SUZUKI (SONY

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Serial: VACV-1047
Title: Yoshio Suzuki: Moon and Breeze
Description: "Moon and Breeze"

Yoshio Suzuki

Genre: Jazz
Content: Stereo
Media: Hybrid