VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

カルミナ四重奏団 ボッケリーニ『ファンダンゴ』『マドリードの通りの夜の音楽』ハイドン『セレナード』『騎士』

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ハイドン弦楽四重奏曲第17番ヘ長調Op.3-5『セレナード』,Hob.III-17(疑作?R.ホーフシュテッター作?)
・ボッケリーニ:ギター五重奏曲第4番ニ長調G.448『ファンダンゴ
・ボッケリーニ:弦楽五重奏曲ハ長調Op.30-6,G.324『マドリードの通りの夜の音楽』(オリジナル版)
ハイドン弦楽四重奏曲第74番ト短調Op.74-3『騎士』,Hob.III-74
 カルミナ四重奏団
 ロルフ・リズレヴァンド(ギター)
 ニーナ・コルティ(カスタネット

 録音時期:2009年
 録音方式:DSD
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO
HMV


田部京子との共演によるシューベルト「ます」などDENONからのアルバムが高評価で日本でも御馴染みのスイスの技巧派カルテット、カルミナ四重奏団のソニー初登場盤

ハイドンとボッケリーニという同時期に活躍した二人のカップリングで、陽気なハイドンと憂いのボッケリーニという対比が面白い

ハイドンのセレナーデ(仏語でセレナード、独語でセレナーデ)」は可愛らしく親しみ易いメロディの名曲。ヴァイオリンの高音の響きが実に気持ち良い。余談ですが、この曲は実はハイドンの作曲ではなく、オーストリアのベネディクト会の修道士ホーフシュテッターの作品です。
モーツァルト研究家であるH.C.ロビンズ・ランドンらによって1964年に確定されました。

ホーフシュテッターはハイドンをとても敬愛し、ハイドンに習って弦楽四重奏曲を書きました。
修道士であり音楽家としてはアマチュアのホーフシュテッターですが、彼の曲があまりに優れていたので、フランスの出版社が“ハイドン作”として出版してしまったのです。
無名のホーフシュテッターよりハイドンの名の方が売れるからです。
それがそのまま定着してしまい、長期に渡ってハイドン作として聴かれてきたわけです。”ハイドン作”と言っても疑われないほどの名曲であり、またハイドンの名で広く知れ渡ったわけですから、ホーフシュテッター自身の心境はさておき曲は幸せな運命だったのかも知れません。
しかし、曲そのものより「名」で聴かれるとは昔も今も変わらないのかもですね・・

私にとってカルミナ四重奏団は安心して演奏に身を委ねる事のできる信頼のブランドですが、更にこのアルバムを興味深いものにしているのは



ロルフ・リズレヴァンド
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ニーナ・コルティ
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の参加でしょう。哀愁のギターと情熱のカスタネット(は「ファンダンゴ」のみ)が否応無く曲を彩ります。
ルイジ・ボッケリーニはハイドンモーツァルトと同時期に活躍した作曲家ですが、チェロ奏者としても高名であり、それもあってかこの曲はギターはもちろんですがチェロも大活躍です。フラメンコ風味は抑え気味ですが、やはり心躍るものがあります

マドリードの通りの夜の音楽』はギターを加えた五重奏団でのオリジナル作。
この曲におけるカルミナのアンサンブルはこの上なく美しく神々しい。「緩急」「静動」「弱強」の対比はSACDでより鮮明となり演奏としての美味もオーディオ的快感も高い

最後はハイドンの「騎士」での軽快かつ愉快な旋律がアルバム全体の緩急となって好ましい。ただ個人的には「マドリード~」で頂点に達してしまうのでクールダウンな印象は否めない


録音はイタリアのCASTELLO DI SAN POLO in ROSSOにて2009年3月6~9日
レコーディングプロデューサー&エディティングはクリスチャン・シュミット
エグセクティヴ・プロデューサーはマーティン・コーン

楽器の音をリアルに捉えたダイナミズム溢れる録音。マルチchは未収録。スイス・ソニーからのリリースですが、同時期リリースのデボラ・マニケッティのアルバムではマルチchもあるので作品の性格上での判断と思われる


パフォーマンス:★★★★☆(I Like It)
音質:★★★★(I Like It)
満足度:★★★★(favorite)
お薦め度:★★★★
総合:87




Title: Fandango - Carmina Quartet, Rolf Lislevand, Nina Corti

Description: Boccherini: Guitar Quintet No. 4 in D, La Musica Notturna di Madrid, Haydn: String Quartets Opp. 3/5 & 74/3

Rolf Lislevand (guitar)
Carmina Quartet:
マティ-アス・エンデルレ(ヴァイオリン)
   Matthias Enderle (violin)
スザンヌ・フランク(ヴァイオリン)
   Susanne Frank (violin)
ウェンディ・チャンプニー(ヴィオラ)
   Wendy Champney (viola)
シュテファン・ゲルナー(チェロ)
   Stephan Goerner (cello
Nina Corti

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