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SACDに特化した偏屈ブログ

ジョルディ・サヴァール ボッケリーニ「ファンダンゴ」「シンフォニア」「マドリードの通りの夜の音楽」

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1.-3. ギター五重奏曲第4番ニ長調G.448『ファンダンゴ』)(1798)
4.-7. 交響曲ニ短調 Op.37-3,G.517『グランデ』(1786)
8.-10. 交響曲イ長調Op.35-3,G.511(1782)
11.-17. 弦楽五重奏曲第60番ハ長調マドリードの通りの夜の音楽』Op.30-6,G.324

ジョルディ・サバール指揮
ル・コンセール・デ・ナシオン
AVSA-9845

ロルフ・リズレヴァンドLislevand, Rolf (Guitar), マンフレッド・クレマーKraemer, Manfred (Violin),パブロ・バレッティ Valetti, Pablo (Violin), ブリュノ・コクセCocset, Bruno (Cello),ファン・デ・ウダエータ Udaeta, Juan de (Castanets)





が自身の演奏を録音するために設立した自主レーベルALIA VOXからのボッケリーニ集

先日紹介したカルミナ四重奏団による「ファンダンゴ」「マドリードの通りの夜の音楽」がこちらにも収録

同じ曲でも演奏者の違い、解釈の違い(協奏曲的なアレンジ)、場所の違い、また録音の違いでここまで違うのかと思える。弦楽器の澄んだ高域がもぎたてのフルーツが如き鮮度で飛び出してくる。カルミナ四重奏団の録音は運指の細かな音までも拾う近い録音でダイナミックな音でしたが、こちらは広く、録音場所のサン・ミシェル大聖(フランス)
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の高い天井の響き、厳かな空気までも収録した優雅な音。エンジニアのマヌエル・モヒノはスタジオでのレコーディングを行わない方なんだそうで、場所の音響も含めての音楽という捉え方な方の様です(サイト見たのですが、英語がわからないので・・たぶんです・・)。それは優秀録音で有名なMA-RECOEDEINGのトッド・ガーフィンクルと同じですね。絶対的なマイクの性能とセッティングの自信からでしょう。優秀録音でその恩恵はCDでも味わえるが、やはりSACDでその本領は発揮される。マルチchも素晴らしい。更に音場が広がり、楽器ひとつひとつがより明確さを増す。私のマルチchは簡易再生のためステレオに比べかなり貧弱なので、こういうのを聴くとマルチchにも本格的に投資したくなる。



カルミナ四重奏団盤でもギターを弾いていたロルフ・リズレヴァンド
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はこちらでも参加

ヴァイオリンにマンフレッド・クレマーとパブロ・バレッティ

チェロにブリュノ・コクセ
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カスタネットにはファン・デ・ウダエータ
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そしてサヴァールお抱えのル・コンセール・デ・ナシオン
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ファンダンゴ」ではウダエータの超絶プレイもあって思わず踊り出したくなる躍動感。これを聴いてジッとしてる人はいないのではないでしょうか。とにかく楽しい

第23番 ニ短調「グランデ」G.517 Op.37 No.3
第17番 イ長調 G.511 Op.35 No.3

は初聴きですが、これも優雅でいいです。17番の方が好きかなぁ~。甲乙つけ難しです。ハイドンモーツァルトと同時代の音楽ですので、通ずるものがあるように思います

カルミナ四重奏団ではドラマチックに演奏されていた「マドリードの通りの夜の音楽」ですが、こちらはアレンジもあって幾分あっさり。題通りマドリードの夜を5風景描いたもので、中世のスペインを連想されイマジネーションが膨らみます。なんでも「マドリードの町を知らない人には理解できないから」とボッケリーニが出版に反対したという逸話があるそうで、そんな事を言われたらマドリードに行きたくなってしまいます。音楽の世界旅行は夢ですね。


LIA VOXのアルバムは分厚いブックレットが付いてまして、仏語、伊語、独語、スペイン語(カステリャー語)、カタリューニャ語で書かれておりますが、いずれも読解不可能でして・・こういう物であれば日本語対訳も読みたいですね


パフォーマンス:★★★★★
音質:★★★★★
サラウンド:★★★★★
満足度:★★★★★
お薦め度:★★★★★
総合:98


是非カルミナ四重奏団との対比なども楽しんでいただきたい。

 

1. Quintet for guitar & strings in D major ('Fandango'), G. 448 (arrangement of String Quintets, G. 270 & 341): Pastorale
2. Quintet for guitar & strings in D major ('Fandango'), G. 448 (arrangement of String Quintets, G. 270 & 341): Allegro maestoso
3. Quintet for guitar & strings in D major ('Fandango'), G. 448 (arrangement of String Quintets, G. 270 & 341): Grave assai - Fandango
4. Symphony in D minor, G. 517 (Op. 37/3): Allegro moderato
5. Symphony in D minor, G. 517 (Op. 37/3): Minuetto con moto - Trio
6. Symphony in D minor, G. 517 (Op. 37/3): Andante Amoroso
7. Symphony in D minor, G. 517 (Op. 37/3): Finale: Allegro vivo, ma non tanto presto
8. Symphony in A major, G. 511 (Op. 35/3): Allegro giusto
9. Symphony in A major, G. 511 (Op. 35/3): Andante
10. Symphony in A major, G. 511 (Op. 35/3): Allegro ma non presto
11. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30
12. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30
13. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30
14. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30
15. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30
16. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30
17. String Quintet (Quintettino) for 2 violins, viola & 2 cellos in C major ('La musica notturna delle strade di Madrid'), G. 324 (Op. 30