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SACDに特化した偏屈ブログ

最高の音質で捉えられたグァダニーニとスタインウェイで聴くシューベルトの名旋律

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ヴァイオリンとピアノのための作品全集Vol.2
ユリア・フィッシャー&マーティン・ヘルムヘン
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ヴァイオリン・ソナタ D.574とヴァイオリンとピアノのための幻想曲 D.934、そして4手ピアノのための幻想曲 D.940の3曲を収録。
 シューベルト20歳のときの作品である「ヴァイオリン・ソナタ D.574」は、ソナティネをソナタとする考え方から第4番とも呼ばれています。前年に教師を辞め、友人たちに支えられて作曲活動に専念し始めたシューベルトが、自分たちの集まりである「シューベルティアーデ」のために書いたこの作品は、副題に「DUO」とあることが示すように、ヴァイオリンとピアノの関係が対等なものになっているのが特徴。若きシューベルトの書いた美しいメロディを満喫できる佳曲です。
 「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 D.934」は、シューベルトが30歳のときの作品で、深く暗い情念から華麗な名技まで堪能できる充実した名曲。この曲もヴァイオリンとピアノの関係が対等なものになっており、歌曲の旋律を用いた中間部の変奏曲では特にピアノが大活躍します。
 「ピアノ連弾のための幻想曲 D.940」は、前曲と同じくシューベルトが30歳のときの作品。哀愁に満ちたメロディと、ピアノ連弾ならではのダイナミックな音楽が印象的で、名指揮者オッテルローがオーケストラ用に編曲したことでも知られる傑作です。
 ユリア・フィッシャーとマーティン・ヘルムヘンの演奏は、第1集と同様、細部まで緻密に仕上げた入念な演奏で、作品の性格をよくあらわしています。
 特筆すべきはピアノ連弾のための幻想曲で聴けるユリア・フィッシャーのピアノ演奏。3歳からピアノを学んでいたというユリア・フィッシャーの演奏はきわめて本格的なもので、クララ・ハスキル・コンクール覇者で吉田秀和氏も絶賛するヘルムヘンとぴたりと息の合った見事な演奏を聴かせています。
 
 
 
なんと、今回はユリア・フィッシャーのピアノも聴けるとの事。これは嬉しいですね。
発売が待ち遠しいです。
 
 
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