VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ゲイリー・ピーコック  VOICES

2007  SACD/CD ハイブリッド  ステレオ
1. Ishi  意志
2. Bonsho  梵鐘
3. Hollows  ホローズ
4. Voice From the Past  ヴォイス・フロム・ザ・パスト
5. Requiem  鎮魂歌
6. AE. AY. AE.AY.
 
天才べーシスト、ゲイリー・ピーコックのリーダー・アルバムとしては2作目となる、菊地雅章(ピアノ、エレクトリック・ピアノ富樫雅彦(パーカッション)村上寛(ドラム)の変則カルテットでの1971年東京録音。
 
1970年に来日したゲイリー・ピーコックは1年半強、京都の古書店の2階に下宿していたらしい。
京都という場所柄か仏教に興味を示し、東洋文化、禅思想に傾倒していたそうだ。収録曲のタイトル「意志」「梵鐘」もその影響が読み取れる。曲調も東洋的でストイックな印象。
裏ジャケには古めかしいまな板と包丁、人参と玉葱、奥に見えるのは味噌だろうか?当時の質素な暮らしが垣間見えるし、中ジャケには火鉢にあたるゲイリーの写真が使われている。
 
曲は全てゲイリー作曲。
全篇を通じてゲイリーのベースが唸り、他のメンバーはサイドメンに徹しながらも確かな存在感で作品の質を高める。村上は静かにリズムを刻み、菊池は曲によりエレピを弾きわけながら、またあの唸り声を聞かせながらゲイリーに寄り添う。富樫のパーカッションは村上と左右に分かれて刻まれるリズムがこのアルバムを独特なものにしている。ゲイリーのプレイはメロディアスでもあり、ビシっと中央に位置する定位と豊かな低音の表現力のSACD効果は高い。
混沌と静寂を繰り返しながら進む曲は、思わず姿勢を正して聴き入ってしまうが、強度の緊張を強いる事無く、精神的な深い安らぎすら覚える。もちろん息を飲む興奮もある。
個人的にはずーっと流し続けても飽きない無人島に持って行きたいアルバム。
但し、万人にお薦めはしません。これだけは言っておきます。
一回二回聴いて判断する様なアルバムではないです。私は購入して2年ほどですが、はっきり言ってまだ理解出来てるとは言い難い。好きなのは確かですが、2年間結構聴いててもこの程度のレビューしか書けませんから。文章力、表現力の問題もありますが・・もっと音楽の造詣や人格が熟成してくれば、別の楽しみ方もあるかもしれない、と思わせてくれます。
 
 
 
                      GAEY PEACOCK
 
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                     MASABUMI KIKUCHI
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             MASAHIKO TOGASHI
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             HIROSHI MURAKAMI
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