VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

ハンガリー国家の威信をかけたバルトーク・シリーズに新作!!

Bartok: Music for Strings, Percussion and Celesta, Divertimento

コチシュと手兵ハンガリー国立フィルによるシリーズに屈指の人気曲『弦チェレ』が登場します。しかも、この『弦チェレ』と『ディヴェルティメント』については、弦楽セクションがハンガリーを代表するソリストたちを擁する特別編成という、超強力なオマケ付き。
 指揮のコチシュ以下、オール・スター・キャストの顔ぶれは、第1ヴァイオリンに売り出し中の気鋭バルナバーシュ・ケレメン、同じく第2ヴァイオリンにカタリン・コカシュ、コントラバスにイヴァーン・スタンコフ。そして、なんとチェロには大家ペレーニも参加しており、いつも以上の凄みをきかせるスーパー・ヴィルトゥオーゾ・オケへと変貌を遂げています。
 ほかに、初期のピアノ曲からの編曲作である『ハンガリーの風景』も、オリジナルのピアノ曲を熟知しているコチシュだけに、表現意欲の旺盛なアプローチが聴きものとなっています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
バルトーク弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽BB 114, Sz 106 (1936)
 録音時期:2008年10月11-13日

バルトーク:ディヴェルティメントBB 118, Sz 113 (1939)
 録音時期:2008年10月29-30日

バルトークハンガリーの風景BB 103, Sz 97 (1931)
 録音時期:2008年10月30日

 ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
 ゾルターン・コチシュ
(指揮)

 録音場所:ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール
 録音方式:デジタル(セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
 
 
私の大好きなシリーズです。このシリーズでよく評される表現は「血の濃さ」。バルト-クがハンガリートランシルヴァニア(正確にはバナート)生まれという事もあり、故国の英雄を国家の威信をかけて演奏している感をひしひしと感じます。バルトークは民俗音楽研究家でもあり、このシリーズにはそういった「民族感」を感じますね。
エッシェンバッハ&フィラデルフィア管のバルトークも演奏、音質共に優れた盤ですが、どこか「ガツン」と来なかった。綺麗にまとまりすぎて面白みに欠けるなぁ~と。で、このシリーズに手を付けたのですが
 
      イメージ 2 イメージ 3  イメージ 4
 
     イメージ 5  イメージ 6  イメージ 7
 
                        イメージ 8  イメージ 10
 
まさに「ガツン!」ときました。
イメージ 9はこのシリーズのみSACDでリリースしている事も「気合」の入れ具合を感じます。よろしかったら他も気合を入れたSACDでお願いしたいものです。
 
私はバルトークへの入り口はキングクリムゾンなんですが(ロバート・フリップバルトークからの影響が強い事は本人も語ってる有名な話ですよね)、このシリーズは一番キングクリムゾン、ロバート・フリップを感じましたね。クリムゾン好きには是非聴いて欲しい。フォロワーよりも強くクリムゾンを感じられるのではないでしょうか
 
                                             イメージ 11
 
カルミナ四重奏団もお薦めです。こちらもガツンと来ます。迫力の演奏・録音です