なにしろオーボエが上手! 腕達者あってこその人気をみせた第1弾に続き、ウトキンのモーツァルト第2弾は、なんと大胆&あざやかな編曲2編! 玄妙な緩徐楽章も、アクセントの効いた両端楽章も美しい、曲の核心にせまる名演!
ご存知、バッハからショスタコーヴィチまで何でもオーボエのために編曲してしまうだけでなく、それぞれの編曲に不思議な説得力をもたせてしまう異色オーボエ奏者アレクセイ・ウトキン。モーツァルトはこれで2枚目になりますが、何よりもまず彼がずばぬけた音楽性の持ち主であることを最初に印象づけたのが、ほかでもない、彼のモーツァルト第1弾録音(CM0032004)でした。日本発売から3年も経つのに、いまだに静々と売れ行きを伸ばしているこの第一弾録音はオリジナルのオーボエ協奏曲がメインでしたが、今度は編曲2編というちょっとした冒険的プログラム。しかし聴き始めてすぐ、それが成功を確信しての行いだったことがわかるはず!
1曲目は弦楽五重奏曲第4番の第1ヴァイオリンをオーボエに置き換えたヴァージョンですが、皆様ご存知のとおり、このハ短調五重奏曲はそれ自体が「管楽八重奏のためのセレナード」KV388の別ヴァージョンにほかならず、主旋律がオーボエの音色で奏でられるのもセレナード版でおなじみの流れ。それが、弦楽アンサンブルの引き締まった迫真性と不思議にないまぜになる感じ、この妙な静けさは実にユニークな体験です。グリグリっと低め硬めの音でアンサンブルを引き締めるチェロ、肝心なところは中音域メインで厚みをもたせる弦楽部のアレンジも効果的。曲のイメージを損ねぬまま、オーボエの美音を堪能できます。
しかし、やっぱり目玉は協奏交響曲! ちゃんとオーボエのソロもある管楽器4本ソロのKV297bを横目に、腕達者なフルート奏者を共犯者に引き入れて弦楽器奏者たちのレパートリーを奪ってしまったKV364の編曲版。のどかな管楽器の音が大真面目でこれらのパートを吹くさまに微笑を禁じえない、なんて思ううち、いつしか魅了されてしまっているこの意外さ。オーボエの低音域、必聴モノです。(マーキュリー)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
・五重奏曲ハ短調 K406~オーボエ、ヴァイオリン、2挺のヴィオラとチェロのための
・協奏交響曲変ホ長調 KV364~フルート、オーボエと管弦楽のための
アレクセイ・ウトキン(オーボエ)
マリア・チェプリナ(フルート)
ピョートル・ニキフォロフ(ヴァイオリン)
ゾヤ・ニェヴォリナ、リディヤ・フィミナ(ヴィオラ)
エカテリーナ・ドシナ(チェロ)
エルミタージュ室内管弦楽団
ご存知、バッハからショスタコーヴィチまで何でもオーボエのために編曲してしまうだけでなく、それぞれの編曲に不思議な説得力をもたせてしまう異色オーボエ奏者アレクセイ・ウトキン。モーツァルトはこれで2枚目になりますが、何よりもまず彼がずばぬけた音楽性の持ち主であることを最初に印象づけたのが、ほかでもない、彼のモーツァルト第1弾録音(CM0032004)でした。日本発売から3年も経つのに、いまだに静々と売れ行きを伸ばしているこの第一弾録音はオリジナルのオーボエ協奏曲がメインでしたが、今度は編曲2編というちょっとした冒険的プログラム。しかし聴き始めてすぐ、それが成功を確信しての行いだったことがわかるはず!
1曲目は弦楽五重奏曲第4番の第1ヴァイオリンをオーボエに置き換えたヴァージョンですが、皆様ご存知のとおり、このハ短調五重奏曲はそれ自体が「管楽八重奏のためのセレナード」KV388の別ヴァージョンにほかならず、主旋律がオーボエの音色で奏でられるのもセレナード版でおなじみの流れ。それが、弦楽アンサンブルの引き締まった迫真性と不思議にないまぜになる感じ、この妙な静けさは実にユニークな体験です。グリグリっと低め硬めの音でアンサンブルを引き締めるチェロ、肝心なところは中音域メインで厚みをもたせる弦楽部のアレンジも効果的。曲のイメージを損ねぬまま、オーボエの美音を堪能できます。
しかし、やっぱり目玉は協奏交響曲! ちゃんとオーボエのソロもある管楽器4本ソロのKV297bを横目に、腕達者なフルート奏者を共犯者に引き入れて弦楽器奏者たちのレパートリーを奪ってしまったKV364の編曲版。のどかな管楽器の音が大真面目でこれらのパートを吹くさまに微笑を禁じえない、なんて思ううち、いつしか魅了されてしまっているこの意外さ。オーボエの低音域、必聴モノです。(マーキュリー)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
・五重奏曲ハ短調 K406~オーボエ、ヴァイオリン、2挺のヴィオラとチェロのための
・協奏交響曲変ホ長調 KV364~フルート、オーボエと管弦楽のための
アレクセイ・ウトキン(オーボエ)
マリア・チェプリナ(フルート)
ピョートル・ニキフォロフ(ヴァイオリン)
ゾヤ・ニェヴォリナ、リディヤ・フィミナ(ヴィオラ)
エカテリーナ・ドシナ(チェロ)
エルミタージュ室内管弦楽団
ロシアの高音質レーベルCARO MITISからの新譜です。と言ってもこれは06年録音のとっくにリリースされてるアルバムですが、これまで流通していたのは4000円後半という高値でとても手が出せないものでしたが、今回お買い得価格で再発?です。CARO MITISのアルバムは発売からすぐ入ってくるものは高く、ちょっと時間を置いて安い盤が入ってくる傾向にあります。ロシアという辺境地だからですね??
安くなってひとりでも多くの人に聴いてもらえるのは嬉しい。数ある優秀レーベルの中でも最高のレーベルだと思います
CARO MITIS公式サイト・カタログ(英文)
画像クリックでアマゾン・サイトへ、クリックで視聴サイトへリンクします