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SACDに特化した偏屈ブログ

【新譜情報】I・フィッシャーのベト4&6、ゲルギエフのラヴェル

Symphonies Nos.4 & 6

 
 
徹底的に作品を研究し、細かな部分まで綿密な表情付けを施して好評のイヴァン・フィッシャー&ブダペスト祝祭管弦楽団コンビ。楽員全員を2年契約とし、更新時には必ずオーディションを実施するという厳しい運営方針を堅持するブダペスト祝祭管の演奏は常に高い水準に維持されてきました。
 バルトークマーラーラフマニノフブラームスドヴォルザークチャイコフスキーなど多彩なレパートリーをレコーディングしてきた彼らが、今回リリースするのはベートーヴェン交響曲第4番と第6番。第7番に続く第2弾です。

 イヴァン・フィッシャーはベートーヴェンの交響第4番と第6番を録音するにあたって、それぞれの作品に「人間の感情と気分」、「自然」といったテーマを明確化。全集完結を目的とせず、自身が納得するまで1つの作品を追求し続けるイヴァン・フィッシャーの姿勢がここでもストレートに反映されています。
 イヴァン・フィッシャーがコントロールするオーケストラのトゥッティはもちろんのこと、各奏者たちのワールドクラスの個人技もベートーヴェンのシンフォニーをしっかりと彩ってくれることでしょう!
 
 
 


 2010年2月ブダペスト芸術宮殿(パレス・オブ・アーツ)録音(DSDレコーディング)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
 
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Daphnis Et Chloe Bolero Pavane

 
 
まさにエネルギッシュという形容がぴったりのカリスマ指揮者ゲルギエフ。最新アルバムは、オール・ラヴェル・プログラム。すべてゲルギエフにとって初のレパートリーとなる注目の内容です。
 『ダフニスとクロエ』は、ドビュッシーストラヴィンスキーなどと同様に、さながら一流作曲家の証明ともいうべき「ディアギレフの委嘱」により、ラヴェルが完成までに3年の歳月を費やして書き上げたバレエ音楽ゲルギエフは1988年にマリインスキー劇場のオペラ部門の芸術監督、1996年にはマリインスキー劇場の芸術総監督に就任して、ここに至るまで、つねに劇場作品をコンサート・レパートリーの中心に据えてきただけに、LSOと本作を取り上げたのは自然な流れといえますが、すでにプロコフィエフストラヴィンスキー作品などにおいて聴かれるように、スケールとディテール、どちらの表現にも完璧に対応できるすぐれた手腕を示していることからも、出来ばえにはおおいに期待がかかるところです。
 一方のLSOも、過去にモントゥー、プレヴィン、アバドといった、その時代の首席指揮者らと、また、ほかにケント・ナガノとも、ここに収録されたプログラムを含むラヴェルの主要なレコーディングを行っていることを踏まえると、ゲルギエフがこのたびのレコーディングにLSOを起用したのは必然なのかもしれません。
 さらに、『ダフニスとクロエ』のほか、カップリングの人気曲2作品も見逃せないもので、どちらかといえばパワーで押し切る印象を与えがちなゲルギエフが、繊細でしっとりとした表現にもあらためて非凡なセンスをみせる『亡き王女』。さらに極めつきは、いままでありそうでなかったゲルギエフの『ボレロ』。腕っ扱き揃いのLSOのなかにあって、ここでは終始やはりニール・パーシーのスネアドラムが光ります。やがて、狂乱の絶頂で開放されるゲルギエフのエネルギーのものすごいこと。この瞬間こそが、絶大なる人気ぶりの秘密といえるでしょう。
 ゲルギエフがLSOを率いて新境地を開くラヴェルの作品集。すでに次回作にはドビュッシー交響詩『海』、バレエ『遊戯』、牧神の午後への前奏曲が予定されており、今後の動向には片時も目が離せそうもありません。(キングインターナショナル)

 2009年9月20,24日(1)、12月13,18日(2,3)ロンドン、バービカン・ホール録音(DSDレコーディング)
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストーク
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
 
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