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SACDに特化した偏屈ブログ

「めぐり逢う朝」OST

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1トルコ人の儀式のための行進曲
2 スペインのフォリア(による即興)
3 ヴォクラン氏のためのプレリュード
4 2つのヴィオルのためのコンセール「愛」~ガヴォット
5 若い娘(16世紀の作者不詳のシャンソン)
6 2つのヴィオルのためのコンセール「トンボー」~涙
7 2つのヴィオルのためのコンセール~回帰
ヴィオル曲集第4巻~夢想(1717年)
9 ルソン・ド・テネブル第3番
10 ヴィオル曲集第4巻~アラベスク(1717年)
11 ファンタジー ホ短調
12 2つのヴィオルのためのコンセール「トンボー」~涙
13 ヴィオル曲集第4巻~たわむれ(1717年)
14 ヴィオル曲集第2巻~サント・コロンブ氏のためのトンボー(1701年)
15 ヴィオル曲集第4巻~ミュゼット1-2(1717年)
16 音階~サント・ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音(1723年) 

 
2004 SACD/CD HYBRID  STEREO/SURROUND
 
1991年のフランス映画「めぐり逢う朝」のサウンド・トラックDSDリマスターSACDハイブリッド盤。映画はヴィオラ・ダ・ガンバの名匠サント・コロンブとその弟子マラン・マレとの愛憎関係を綴った名作で、映画のヒットはもちろん古楽CDの売上げが急増したという作品。
 
サウンド・トラックなんでしょ?と軽んじるなかれ。音楽はジョルディ・サヴァールが担当、彼自身がヴィオラ・ダ・ガンバを演奏。極上の名盤に仕上がっている。

テーマ曲である冒頭をコンセール・デ・ナシォンが務め
 
 
5、9では
サヴァールの奥さんである
イメージ 2モンセラート・フィゲーラスと  イメージ 3マリア・クリスティーナ・キールによるソプラノ
 
5、8、9、10、13、14、15、16で
イメージ 4ロルフ・リスレヴァン(テオルボ)
 
8、9、10、15、16
イメージ 5ピエール・アンタイチェンバロ)、14でイメージ 6ジェローム・アンタイ(ガンバ)
 
7、12では
イメージ 7クリストフ・コワン(ガンバ)
 
そして16では
イメージ 8ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)
 
という豪華なキャスト。その他はサヴァールによるガンバ独奏。
 
ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器の魅力を存分に味わえ、フィゲーラスとキールによるソプラノ二声は美しく包み込まれ、リスレヴァンのテオルボとアンタイのチェンバロも主張は実に控えめで静かに、それでいて確かにバックを彩り奥行きを与える。サヴァールとコワンによるガンバ二重奏はガンバ好きにはたまらない、いつまでも聴いていたい名演。ここまででも十二分にお薦め出来る内容ですが、ファビオ・ビオンディ参加のラストの16はアンタイ、レスレヴァン、サヴァールの超名演はファン必聴の出来栄え。演奏が終わり無音の余韻が、日常生活に戻る寂しささえ感じる。このアルバムが映画の様なドラマが完成していると言えるでしょう。
 
再発ですが、ALIA VOXのSACDは音質お墨付きです。CD盤も発売されていますので、お間違いの無いよう。
 
来年1月に日本版DVDが再発されるそうなので、ご興味ある方は是非サントラSACD盤と共に
 
では映画のワンシーンを
 
 
 
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