VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

グレース・マーヤ JUST The TWO OF US

 
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2007 SACD/CD  HYBRID  STEREO DSD Recording
 
 1. ソウル・シャドウズ
2. フェリシダージ
3. ラヴ・イズ・ア・ミステリー
4. ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト
5. ラヴ・イズ・ザ・セヴンス・ウェイヴ
6. フィール・ライク・メイキン・ラヴ
7. ベサメ・ムーチョ
8. アイル・ビー・ゼア
9. ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス
10. ザ・ファースト・タイム・エヴァー・アイ・ソウ・ユア・フェイス
 
グレース・マーヤ (vo)
笹路正徳(key on M-1,2,3,5,7)、河野啓三(key on M-4,6,8,9,10)
土方隆行(g on M-1,3,5)
小沼ようすけ(g on M-6,8,9)
田中義人(g on M-2,7)バカボン鈴木 (b on M-1,2,3,5,7)
岡沢章 (b on M-6,8,9)
鳥越啓介 (b on M-4,10)
山木秀夫 (ds on M-1,2,3,5,7)
坂東慧 (ds on M-4,6,8,9,10)
カルロス菅野 (per on M-1,3,5)
宮崎隆睦 (sax,fl on M-4,6,8,9,10)
鈴木央(ts on M-1)
佐々木史郎 (tp on M-1)
中川英二郎 (tb on M-1)
西脇辰弥 (har on M-2)
 
ライヴ・アルバムを1枚挟んでの2007年リリース2ndアルバム。前2作はピアノ弾き語りであったが、今回はヴォーカルに専任。また選曲もポップス、ロック、ソウル、ラテン、のヒット曲とこれまでのジャズ・スタンダードとは色合いが違う。「ジャズ・ヴォーカリスト」という枠に留まらない幅広い表現力を持つ彼女に合わせたものと思われる。アレンジは笹路正徳河野啓三とキーボーディストが担当。良い意味で軽い仕上がりでポップス・ファンにも馴染みやすいと思います。
 
オリジナルを知らない曲もちらほらありますが(マーヤ自身は「ベサメ・ムーチョ」以外は知らなかったそうだ)、馴染みの曲も巧みなアレンジで新鮮に響く。特にジャズ以外(ジャズでカヴァーされる事の無い)の曲でのハマりぶりがマーヤのポピュラーなヒットの可能性を十分に感じさせる。Misiaの大ヒット曲の作曲でも知られる松本俊明の3、ジェイムス・テイラーの4、都志見隆の8は特に彼女のセクシーな歌唱の魅力を存分に引き出している。3の気だるい色気は特に好き。スティングの5もレゲエ・アレンジが面白い。お馴染みの6、7でもしっかりと個性を出している点も非常に良い。
 
メンバー・クレジットを見てもらえば御分かりと思いますが、豪華なメンバー。特にカルロス菅野、バカボン鈴木
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の存在感はさすがで、単なる「ヴォーカルもの」とは一味も二味も違う。そして宮崎隆睦イメージ 4のアルトの貢献度が高い。フュージョンサウンドがこのアルバムのセクシーさと優雅(グレース)さを見事に演出している。
 
次作のボサノヴァ・カヴァー・アルバムも傑作なのでも分かるようにマーヤはとてもラテン・アレンジが似合う。彼女の持つ大人の魅力と、それでいてアダルトになり過ぎないポピュラリティーとがラテンの雰囲気との相性の溶け込みが良いのだろう。
 
ただ、ジャケ写は良く写り過ぎと言うのは敢えて言及しておく(笑)
 
 
プロデューサーは伊藤”88”八十八、録音・MIXは鈴木良博篠笥 孝、マスタリングは鈴木浩二
勿論DSD録音です