VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ケイコ・リー SMOOTH

スムース

 
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1A House Is Not A Home
2Weakness
3It Happend
4The lady in my life
5For The Love Of You
6Hello Like Before
7Don't Know Why
8Across The Universe
9The Nearness Of You
10Good Morning Heartache



ケイコ・リー(P,VO) 野力奏一(P,KEY) 岡沢章(B) 渡嘉敷祐一(D) (1)(2)ジョージ・デューク(P,KEY)
 
2010 SACD/CD HYBRID  STEREO  SONY
 
このアルバムについて、ケイコ・リー曰く、「一言で表現すると大人のための癒しのアルバム、大人が聴いてて気持ち良いなあと思ってくれれば」。まさにその意図通りの10曲。
私も調度「ゆったりとした大人のヴォーカルが聴きたい」という時だったのでチョイスしたアルバムでしたが、見事に心の隙間を”ピタッ”と埋めてくれた作品。正直期待以上でした。
 
常にゆったりとしたバラード集で、凹凸の無い展開。しかしそれが安心して浸れる気持ちよさになっている。普通、メリハリの無さは「退屈」になりがちですが、これはどの曲も”フック”が有り、ボヤ~とは流れない。それはバックの確かな演奏力、アレンジ力、そしてケイコ・リーの歌唱力のなせる技だが、加えてしっかりとしたコンセプトとバンドの信頼感が伝わってくる。”ラグジュアリー”なひと時を堪能できる、ストレスの多い毎日を洗い流してくれる。
 
ヴォーカル・アルバムなので、まずはケイコ・リーの歌に聴き入るが、各メンバーのツボを突いた演奏がまた良い。派手なプレイは皆無だが、それでもドラムにベースに耳を奪われる、絶妙に私の”コリ”のツボを押してくれるゴッドハンドな整体師の様。「そこ、そこ、あ~気持ちいい~」なんです、そこが飽きさせない所以でしょう。さすがは日本を代表するリズム隊の渡嘉敷祐一&岡沢章。そしてこのアルバムの浮遊感を担うピアノ&キーボードの野力奏一、彼なくしてこのアルバムは無し。ゲストの大物、ジョージ・デュークは(4)(9)で参加。すみません、彼は初めて聴きました。他のアルバムでも聴いてみたいです。
 
一切捨て曲はありません。また曲順も良い。特に1、2、5、6、9、10が好きですね。中でも5は2010年ベスト・チューンですね。イントロで涙が出そうになります。
 
ベタ褒めしてますが、ケチの付け様が無いですね。音質も程よい濃さと広がりが良いです。この”ラグジュアリー感”はSACDならではでしょう。大人が作った大人のアルバムです。世間での子供が歌って踊ってのものとは対極、こういうのも売れて欲しいなと思います。
 
Produced by keiko Lee , Soichi Noriki , Akira Okazawa & Yuichi Togashiki
 
RECORDING & ENGINEER  Naoto Tanemura (Studio Fine) Takashi Sasaki(SONY)
MIXING : Nanoto Tanemura
ASSISTANT: Eisuke Kumon , Yuta Yoneyama , Hiroshi Abe
 
MASTERING: Koji "C"Suzuki