VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

DSD回帰!新たな旅立ちのJAZZ SACD!!HIROSHI MURATA & The Bop Spring

以前、ご紹介した 「新たなる旅立ち~」記事
 
DSDに回帰し、新たなる挑戦の第一弾アルバムは・・・・
 
 
 
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HIROSHI MURATA & The Bop Band / Joy Spring
 
村田 浩 (LEADER TRUMPET)
岡田嘉満 (T.SAX)
松本全芸 (PIANO)
矢野伸行 (BASS)
宮岡慶太(DRUMS)
 
2010年10月20・21日、Sony Music Studios Tokyo  DSDレコーディング
エンジニア:広兼輝彦
 2010年12月16日、Sony Music Studios Tokyo・Mastering Room DSDマスタリング
エンジニア:鈴木浩二
HYBRID SACD 
01 Joy Spring
[Music By Clifford Brown]
02 Dig
[Music by Miles Davis]
03 Cookin'
[Music by Lou Donaldson]
04 I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You
[Music by Victor Young]
05 Along Came Betty
[Music by Benny Golson]
06 Fungii Mama
[Music by Blue Mitchel]
07 Our Delight
[Music by Tadd Dameron, Words by Sammy Cahn]
08 All The Way
[Music by Jimmy Van Heusen]
09 Flossie Lou
[Music by Tadd Dameron]
10 Steeplechase
[Music by Charlie Parker]
 2011.4.25(Mon) ON SALE  イメージ 2
 
 
CDブックレットより
今回の録音は、私にとっても久しぶりのDSD録音でした。改めて感じたことは、やはりその圧倒的な音の良さです。普段使用しているPCMフォーマットの24bit96kHzとは次元が違います。枠の大きさ、高中低音のバランス及び繋がりの良さ、音の密度などなど・・・。特に「枠の大きさ」については、このアルバムにおいて大変有利に働きました。トランペットなどピークが強い楽器の場合、コンプレッサーを使い、多少のダイナミクス処理をして枠内に収めるのですが、そのような処理は必要ありませんでした(ベースのみ低音の量感を安定させるため、多少使用しています)。弱音から強音まで無理なく録音することができました。実は同時にPro Toolsでも録音していたのですが、その場の聴き比べでもその差は明確でした。勿論、DSDの音を聴きながらの作業ですし、PCMにはPCMの良さもありますけれど(それが改めて確認できたことも収穫でした)。
このアルバムは、若干の演奏修正はありますが、ほぼ2chダイレクト作品です。マルチ録音に比べるとフェーダー操作やエフェクト処理など細部の“詰め”に関しては不利な状況であることは否めません。しかし、そこで生まれてくる演奏のその瞬間をダイレクトに切り取る作業はミュージシャン、スタッフ一同に緊張感をもたらし、それが今回とてもいい方向に作用したと思います。そして今回SACDとCDのハイブリット盤という願ってもないメディアフォーマットでリリースされることとなり、大変嬉しく思っています。村田さんはDSD初体験ということもあり、マスタリング時に双方のフォーマットで聴き比べましたが、最初のワンフレーズでCDを凌駕するDSDのクオリティーに村田さんは勿論、我々も改めて感動しました。もし、音楽ファンや演奏家を自称する方がいて圧縮音源とプチフォンでしか音楽を楽しんでいない方がいるようでしたら、是非この作品を購入してCDそしてSACDの素晴らしい世界を楽しんで欲しいものです。SACDは既に廉価版も出ています。もし許せばできるだけ良い環境、システムで聴いてみて下さい。もっと音楽が好きになるはずです。音楽LOVE。
レコーディングエンジニア/プロデューサー
広兼輝彦(mimi-tab.)