VIVA!SACD

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SACD (Super Audio CD) is a high-resolution audio disc format developed by Sony and Philips. Utilizing the Direct Stream Digital (DSD) file format, SACD provides for more accurate sound reproduction than the PCM used in the current CD format.

VIVA!SACDアワード2010サラウンド部門

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ショパン・コンクールで審査員も勤めた日本を代表するショパン弾きのひとり、小山実稚恵によるピアノ協奏曲1番2番の初録音であり、ナショナル・エディションでの演奏。地元ポーランドのヤツェク・カスプシク指揮、シンフォニア・ヴァルソヴィア。録音はTRITONUSチームによるDSD録音(ワルシャワ)。一聴してパンチに欠けるかも知れないが、ことさらピアノにフォーカスするのではなく、全体の調和を美しく捉えている。聴く度にオケとピアノの溶け合う様に引き込まれる。そして、サラウンド。広いステージが登場しよりピアノとオケの実像感が増し繊細な一音一音が明確に耳に届く。TRITONUSと言えばMTT&SFSのマーラーもそうですが、繊細ゆえ「ピン」と来づらい事もあるかも。是非マルチchの大迫力で体験してみて欲しい
 
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パーヴォ・ヤルヴィ&カンマーフィルのシューマン交響曲1番3番。個人的には特に1番がお気に入り。歯切れの良い演奏に思わず指揮者になった気分で腕や頭を振り乱してしまいます。爽快。録音はPOLYHYMNIAによるDSD(ベルリン)。POLYHYMNIAと言えばやはり真骨頂はサラウンド。ホールのベストポジションで聴いてる様な贅沢な体験がいつでも好きな時に・・オケの配置がリアルに伝わり、よりパーヴォの伝えたいシューマンに迫るのではないでしょうか?POLYHYMNIAはペンタトーンでお馴染みですが、グラミー賞を受賞した内田光子をはじめとしたデッカでも録音を手掛けている。今年のグラミーでは4作品がノミネートされてました。是非とも他レーベルでもSACDで、サラウンドで真骨頂を期待したいものです。
 
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毎度毎度素晴らしい演奏録音で至福の時を提供してくれるALIA VOX。サヴァールによるケルト音楽「ケルティック・ヴァイオル2」。前作も実に素晴らしい作品でしたが、今作の方がサラウンド効果は高い。ヴィオラ・ダ・ガンバアイリッシュ・ハープは前作同様、それにボラーンという手太鼓が加わっています。このボラーンがサラウンドだとより響き実に美味しい、そして奥行きが出て3人が眼前に現れるかの様・・これは興奮します。サヴァールの弓使いが見えるようなリアルさも得られるでしょう。ALIA VOXは録音、サラウンド共に益々の磨きがかかっている
 
 
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シギスヴァルト・クイケンラ・プティット・バンドによるバッハ:マタイ受難曲。精力的に”挑戦”し続けるクイケンの渾身のマタイ。感動的な名演です。古楽、声楽はSACDじゃないと勿体無い最強の組み合わせだと個人的には思っています。オランダのCHALLENGEから。ここのレーベルは楽器が鮮明で暗闇に浮かびあがる様なリアリティが良くもあるのですが、反響がちと寂しい傾向にあるなぁ~と思っていたのですが、その思いはサラウンドが吹き飛ばしてくれました。部屋を覆う繊細な弦楽器の調べと重厚な声。OVPPならではの澄んだ美しさに涙が出そうです。録音はNORTHSTAR、MIX、マスタリングはBert van der Wolf。CHALLENGEのアルバムはこのコンビで録音されている様です(手持ちは全部そうなので)
 
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ルイサダショパンマズルカ集。実はこれまであまりショパンは聴いていなかったのですが、2010年はショパン・イヤーという事で数々出ましたので良い機会だと思い購入。録音はビクターの杉本一家(DSD)。まさに美音、極上の艶やかさ、瑞々しさに溢れた素晴らしい演奏と録音。ピアノ・ソロという事でサラウンドはあまり期待は・・と思ってはいけません。立体感が増し、空間に浮かび上がるピアノ・・ステレオで聴いてた時と印象が違う・・サラウンドの方が「曲が掴める」。ショパン初心者の私には余計にそう感じました。そして「ショパンは素晴らしい!」と。
 
 
 
 
 
  
グランプリ
 
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VIVA!SACDアワード2010サラウンド部門のグランプリは市橋若菜「オンドマルトノの世界1&2」です。オンドマルトノという珍しい電子楽器で演奏されたアルバムなのですが、この楽器の表現力の豊かさにまずビックリ。さらなる驚きはサラウンドでした。ちょっとこれはサラウンドで聴くとステレオには戻れません・・ホールの音響を生かした、どころではないリアルさに怖くなるほど・・サラウンドは音楽の表現力を最大限に生かせる、そう思いますね。オンドマルトノの弱から強へとチェンジする際の迫力は音に襲われる様ですし、些細な音も拾っていてそこがまたリアルさを増幅させ、聴いててドキドキします。「なんじゃこりゃ~」度と、サラウンドが軽視されがちであまりサラウンド録音が盛んではない日本で、しかもマイナー・レーベルから、こんなマニアックなアルバムから・・という側面も加味してグランプリに選ばせていただきます。 クリエイティヴな創作を心から応援したい
SOUND TECNICIAN : MASAHIRO IMAI
EDITING , MIXING , MASTERING , AUTHORING :  HIROMICHI AIKAWA
 
 
特にサラウンドで聴いて欲しいものをチョイスしました。他にもサラウンドでより美味しいSACDは沢山ありますよ