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SACDに特化した偏屈ブログ

パーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団R.シュトラウス:交響詩チクルス第3弾

2017年2月のヨーロッパ公演ではその充実度がウィーン・フィルベルリン・フィルになぞらえられるなど、本場での評価を確かなものにしたパーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団。彼らの『R.シュトラウス:交響詩チクルス』第3弾は、N響創立90周年を祝う2016年9月、サントリーホールでのB定期のライヴ録音。映画『2001年宇宙の旅』に使われたことで一躍有名になった「ツァラトゥストラはかく語りき」、それに第2次大戦末期のドイツの敗戦が濃厚な時期に作曲された「メタモルフォーゼン」という対照的な2曲をカップリング。
 
ツァラトゥストラ」はニーチェの同名の著作を下敷きに、オルガンを含む大編成のオーケストラで描く一大音楽絵巻。N響がパーヴォの緻密かつ大胆な指揮のもと、完璧無類なソロ、精密なアンサンブルなど、圧倒的な鮮明度で作品の面白さを描き出しています。一方「メタモルフォーゼン」では、ソノリティのあるN響の弦楽パートをしなやかに歌わせ、作品に込められた作曲者の諦念やノスタルジーを含む深く複雑な想念を聴く者に伝えてくれます。充実のライナーノーツは広瀬大介氏執筆のほかパーヴォのコメントも掲載予定。
 
【収録内容】
R.シュトラウス
1.メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作)(1945)
2.交響詩ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30(1896)

[演奏]
パーヴォ・ヤルヴィ 指揮 NHK交響楽団

[録音]2016年2月17日&18日、サントリーホールでの定期公演 Bプログラムでのライヴ・レコーディング(DSD)

[SA-CDハイブリッドディスク] 2ch + 5.1 Multi