VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

フルトヴェングラー1953年ルツェルン音楽祭の全曲SACD日本先行リリース

フルトヴェングラー完全初出音源(「マンフレッド」序曲)発掘!!
ついに、巨匠が振った1953年ルツェルン音楽祭の全曲が1stマスター・リリース!!
「英雄」「シューマン4番」は"ベストに匹敵する"(宇野功芳)圧倒的名演!
日本の要請にこたえ、2SACDハイブリッド盤で、国内先行発売!

フルトヴェングラーのリアス放送録音の1stマスター・リリースで名を馳せることになったドイツ・アウディーテ社は2014年に、バーゼルのスイス放送局から「ルツェルンの第九」を初めてダイレクトにマスタリング、SACDハイブリッド盤として発売。キングレコードがこの輸入盤に包み帯と日本語解説付きの国内盤(KIGC-17)で発売し、大ベストセラーとなりました。
今回ついに、同じルツェルン音楽祭のテープ、1953年8月26日の演奏会の全曲のプログラムがまとまって、1stマスター・リリース!!なんとすでにマスターは喪失したと噂されていた(コンサートの冒頭に演奏された)「マンフレッド」序曲が世界初出音源として日の目をみます!

フルトヴェングラーが1952年病に倒れてから復帰した53年は、心技体とも充実した指揮芸術の完成年。8月のルツェルン音楽祭では次の3曲を演奏しました。「英雄」は前年11月VPOとのEMIスタジオ録音、「シューマン4番」は同年5月BPOとのDGGセッション録音が巨匠の代表的名演としてあまりにも有名ですが、両曲ともこの録音の直後に音楽祭で採りあげたものです。
1.シューマン:「マンフレッド」序曲 2.ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 3.シューマン:交響曲第4番
1は世界初出音源。ほの暗いロマンがメランコリックに燃え立つような名演で、オーケストラとの充実度も最高、初めて耳にする喜びが湧いてきます。2,3はかつてミュージック・アンド・アーツ盤、ターラ盤が出たことがある音源。宇野功芳氏は『フルトヴェングラーの全名演名盤』(講談社+α文庫)の中で、世界初出となった仏フルトヴェングラー協会盤を批評して「52年の(EMI)スタジオ録音のつぎに選ぶべき」(英雄)、「録音が同レヴェルなら(同年3か月前の有名なDGG盤より)このルツェルン盤のほうを採りたい」(シューマン4番)と、両曲とも大絶賛しています!!

●放送局のスタジオに機材をもちこんで、門外不出で保管されていたオリジナルテープから、コピーを経ずにデジタルマスタリングされた音はまさに圧倒的!冒頭の音が出るまでの暗騒音、楽章間のインターバル、演奏後の猛烈な拍手も一切のカットなしにそのまま収録。聴いていてこの場に居合わせたような臨場感が満点です。

●日本先行発売!キングインターナショナルがauditeから輸入盤完成品を仕入れ、包みオビ+日本語解説書を添付。キングレコードが販売。オリジナル・ブックレットは32ページ。ルツェルン音楽祭アーカイヴ等から集めた巨匠の「リハーサルでの指揮」「本番での指揮」「楽屋でサインに応える様子」等7点の写真を掲載、この中には貴重なプライベート・スナップ「ルツェルン湖のビーチにくつろぐ水着姿の巨匠」まで含まれています!日本語解説にはウベ・シュヴェイケルトのオリジナル・ライナー和訳と前述の宇野功芳氏演奏評(全文)を掲載・転載します。
キングレコード
 
【曲目】
1.シューマン:「マンフレッド」序曲 作品115
2.ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
3.シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120

【演奏】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団(スイス祝祭管弦楽団)

【録音】
1953年8月26日クンストハウス、ルツェルン(ライヴ)ルツェルン音楽祭公演<モノラル>