VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

シベリウス・アカデミーの自主制作レーベルSiba RECORDS

フィンランドにはONDINE、ALBAとSACDをリリースしてくれる優秀なレーベルがありますが、今回はSIBAというレーベルを紹介。
2009年にリリースが開始された北欧を代表する音楽大学のひとつ、ヘルシンキシベリウス・アカデミーの自主制作レーベル。アカデミーの学生や卒業生の演奏で構成され、ジャンルはクラシックのみならず、教会音楽、民謡、ジャズ等多岐にわたります。

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Haydn: The Private Pleasure of Prince Esterházy - Finnish Baryton Trio

フィンランドバリトン三重奏団(The Finnish Baryton Trio)による、ハイドンバリトン三重奏曲5曲(Hob.XI:63、XI:87、XI:32、XI:66、XI:97)
バリトンマルクス・クイッカ (Markus Kuikka)
ヴィオラマルクス・サラントラ (Markus Sarantola)
チェロ:ユッシ・セッパネン (Jussi Seppänen)
私、このレーベルを調べて初めてこの作品に気付きました。いや~いいですね。バリトンの響き、好きなんです。ヴィオラダガンバもそうですが、古楽器SACD倍音の響きがより堪能できますからね。演奏も録音も評価が高いようなので要チェックです。
ここで言う「バリトン」とは、声楽ではなく、18 世紀頃まで使われていた弦楽器の一種(Baryton)です。ヴィオールの一種であり、大きさはチェロと同じくらいで、6 本、もしくは7 本のガット弦と、9 本から24 本の共鳴弦が張られた低音充実の楽器で、演奏はとても困難であったため、現在ではほとんど演奏される機会がありません。ハイドンはこの楽器のために175 曲の作品を書きましたが、それは彼のパトロンであったエステルハージ公が、この楽器を愛用していたためだったようです。ふくよかで艶やかなこの音色は一度聴くと病みつきになること間違いありません。
Producer - Laura Heikinheimo 
Artistic producer - Markus Kuikka 
Sound engineer - Enno Mäemets 
Recorded at Konserttihovi of Imatra 2802-0103/2008 
Edited 12/08-02/09 at Editroom, Helsinki 

This recording has been funded by DocMus-department of Sibelius Academy and Arts Council of Finland. 
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Brahms: Variations - Terhi Dostal


ピアニスト、テルヒ・ドスタルのソロ作。Amazonのリンク先の解説にもありますが、5歳からピアノを始め、ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団との共演で、その輝かしいキャリアをスタートさせたそうで。このアルバムもまた評価が高いです
Johannes Brahms (1833–1897)
1. Variations on a Theme by Schumann, op. 9 (18.29)
2. Variations on an Original Theme in D major, op. 21 no. 1 (16.25)
3. Variations on a Hungarian Song, op. 21 no. 2 (6.30)
4. Variations on a Theme by Handel, op. 24 (28.44)

Recorded December 19–21 and 28–30, 2009, and July 5–10, 2010 at the Sibelius Academy Concert Hall, Helsinki, Finland.
Recording and editing: Jon-Patrik Kuhlefelt.
Mastering and SACD authoring: Esa Santonen / DER digital editing room.

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Heikki Laitinen & Kimmo Pohjonen - Murhaballadeja

もうこのジャケットで「なんじゃこりゃ!」ですが、NAXOSの解説には
最近では、アルバム「UNIKO」でその独特な世界観を見せてくれたアコーディオン奏者ポーヨーネン。このアルバムではおどろおどろしいタイトルをそのまま音にして聴かせます。この作品もジャンルのカテゴライズは不可能。シベリウス・アカデミーで民俗学と作曲を学んだベテラン・ヴォーカリスト、ヘイッキ・ライティネンの味のある歌声と、ポーヨーネンのアコーディオンが織りなす妖しすぎる音楽です。
とあります。試聴できるサイトをリンクしてありますので、聴いてみて下さい。こういうアルバムを出してくれるのがマイナーレーベルの良い所。ちなみにDXD録音とあります。

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Jarno Kukkonen: Open Case

ヤルノ・コックネンというギタリストのハモンドオルガンとドラムのトリオでのジャズフュージョン
ヤルノ・クッコネン(ギター)
ジョージ・コントラフォリス(ハモンド・オルガン)
ヤスカ・ルッカリネン(ドラムス)
Recorded on June 5th and 6th 2008 at Finnvox Studios, Helsinki, by Tommi Vainikainen. 
Mixed on August 13th through 15th and September 1st 2009 at Soundworks by Tommi Vainikainen. 
Mastered on October 23rd 2009 at Chartmakers by Svante Forsbäck. 
Produced by Jarno Kukkonen.

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Sibis Big Band - Competition Winners
タワーレコード Amazon 試聴

フィンランド東部の町イマトラで、1年おきに開催される「ビッグバンドのための作曲コンテスト」での入賞曲集です。2005年から開催され、数多くの作品が生まれました。このアルバムは過去の受賞曲全てが収録されています。演奏する「シビス・ビッグバンド」はシベリウス・アカデミーのジャズ音楽学科の学生たちがメンバーの中心となる独自の楽団で、2007年に設立され、すでに高い評価を受けています。
なんと、珍しい事にサラウンドのみの収録でステレオはありません。

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Piia Kleemola & Co - Fiddle Feast

調べたのですが、4人のヴァイオリニストによるトラディショナルな作品という事しか分かりませんでした・・

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Bach: Orgelbüchlein - Markku Heikinheimo
マルック・ヘイキンヘイモというオルガニストによるバッハのオルガン小曲集。

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Matti Rantanen - Missa Brevis
1.ハイドン(1732-1809):十字架上のキリストの最後の7つの言葉より-第7番「父よ!あなたの手に私の霊を委ねます」/2-6.グスタフソン(1942-):ミサ・ブレヴィス/7.モーツァルト(1756-1791):アダージョ ロ短調 K540/8-10.ソンニネン(1941-1984):シオンの讃歌/11.ネヴァンリンナ(1954-):フーグ/12.マッコネン:コラール前奏曲「世界がどんなに幸せを提供しても、私は平和について理解できない」

録音 2011年夏 ヌンミ教会

現代の“ミニチュア・オルガン”アコーディオンによる完璧なミサ曲集。選ばれているのはハイドンモーツァルトの古典的な曲から、この録音のために書かれたいくつかの作品まで。アコーディオンの可能性を極限まで追求したこれらの音楽は、孤独な魂をひっそりと慰めるために役立つことでしょう。演奏しているランタネンは1952年生まれのシベリウス・アカデミーで学んだ国際的なアコーディオン奏者で、彼のために多くの作曲家たちが曲を書いています。  
演奏: マッティ・ランタネン(アコーディオン)/マルコ・ユロネン(チェロ)…8-10
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DXD recording

Recorded in the summer of 2011 the church Nummen
Recording and mixing: Pekka Vesanen
Mastering & SACD authoring: Janne Male / DER Digital Editing Room
SibaRecords Producer: Joni Käenmäki

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Antti Paalanen: Breathbox
タワーレコード Amazon 試聴
アンッティ・パーラネン(アコーディオン)
シベリウス・アカデミーで学び、卒業後は中国、ロシア、メキシコを始めヨーロッパ全土でツアーを行い人気を博しているアコーディオン奏者パーラネン。この「BREATHBOX」は、フィンランドの名手キンモ・ポーヨーネンがプロデュースしたもので、フィンランドの民謡や風景からインスピレーションを受けた、独特の作品。何とも言えない懐かしさが溢れた音の世界が広がります。録音&mixed…Antti Murto 2010年6月.9月 ヘルシンキ シーウォルフ・スタジオ / マスター…Pauli Saastamoinen 2010年10月 ヘルシンキ フィンヴォックス・スタジオ 

聴く人を選ぶマニアックな作品ですが、試聴するとなかなかカッコいい

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Kalev Tiits: Stone Dance
タワーレコード Amazon

カレフ・ティーツ(エレクトロニクス)
説明不要、摩訶不思議な電子音の世界。と書いてありました・・なるほど摩訶不思議・・
録音 2006年3月17日ヘルシンキ ココ劇場


優れた学生、卒業生を世に出すというコンセプトなんでしょうかね、ジャンルも様々で、「これ他じゃ出してくれないよな」的マニアック作もあり、商業主義でなく芸術主義なレーベルだなと思います。