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SACDに特化した偏屈ブログ

ピエール=ロラン・エマール、 PENTATONEレーベル初登場! 満を持してメシアンの 『鳥のカタログ』全曲を録音

昨年、PENTATONEとピエール=ロラン・エマールがアルバム契約を結んだニュースが入ってきましたが、3月にリリースが決定。メシアン「鳥のカタログ」全曲です。
 

Messiaen: Catalogue D'oiseaux

オリヴィエ・メシアン:鳥のカタログ 全曲 ピエール=ロラン・エマール (3 SACD HYBRID +DVD)

 
2016年のオールドバラ音楽祭にて1日かけて「鳥のカタログ」全曲演奏した様子です。全曲録音をアルバムでリリースしたい思いが今回の移籍に繋がったのでしょう。この手のものはビジネス的には美味しくないでしょうから、グラモフォンは渋ったと思います。。結果PENTATONEへ、そしてSACDでのリリースとなり嬉しいですね
 
 
1973年メシアン国際コンクールの覇者、フランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマール。2017年12月の来日公演ではメシアンの『幼子イエスにそそぐ20のまなざし』を全曲演奏し、精緻な解釈で大きな話題となりました。高品位録音でも名高いオランダPENTATONEレーベル初登場となるエマールの2017年8月の最新録音は、メシアンの『鳥のカタログ』全曲録音です。エマールは2008年にメシアン生誕100周年を祝う記念盤に『鳥のカタログ』の「もりひばり」と「ヨーロッパうぐいす」の2曲を録音していますが、このたび全13曲の録音が実現しました!

パリ音楽院でデュプレにオルガンを、デュカスに作曲を学んだメシアンは、戦後、自然界のすべてに絶対者の造化の妙を見るというカトリック世界観に没入し、鳥の鳴き声を基礎にした作品『鳥のカタログ』(1956-58)を発表し独自の世界を切り開きました。初演は1959年の4月15日にパリのサル・ガヴォにてピエール・ブーレーズ率いるドメーヌ・ミュジカルの演奏会の一環として行われ、メシアンの妻であるイヴォンヌ・ロリオが演奏しました。当作品集は新しい音響世界の探求ともいえ、第2次世界大戦後の前衛音楽に多大な影響を与えました。

メシアン弾きとして名高いエマールは、12歳の時にイヴォンヌ・ロリオのクラスに入ったことによりメシアンと直接的なつながりを持つことができ、その後様々な時間を共有したことで作曲家メシアンを深く理解することができたと言います。エマールだからこそ表現のできる魂のこもった造形深いメシアンの世界が広がります。

ボーナスDVDではエマールがメシアンについて、また『鳥のカタログ』の各作品について語っております(言語:英語 字幕:仏独(日本語字幕なし))。
(キングインターナショナル)
【曲目】
オリヴィエ・メシアン(1908-92):鳥のカタログ
[Disc 1](60’16”)
【第1巻】1. べにあしがらす 2.こうらいうぐいす 3.いそひよどり
【第2巻】4. かおぐろひたき
【第3巻】5.もりふくろう 6.もりひばり
[Disc 2](31’37”)
【第4巻】7.ヨーロッパよしきり
[Disc 3](60’58”)
【第5巻】8. むなじろひばり 9.ヨーロッパうぐいす
【第6巻】10.こしじろいそひよどり
【第7巻】11. のすり 12.くろさばくひたき 13.灰色のだいしゃくしぎ
[ボーナスDVD](49’00”)
ピエール=ロラン・エマール、メシアンの『鳥のカタログ』について語る
言語:英語 字幕:フランス語、ドイツ語(日本語字幕なし)
NTSC
【演奏】
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
【録音】
2017年8月、ナレーパシュトラッセ・ベルリン・フンクハウス・ザール1(ベルリン)[セッション録音]

ピエール=ロラン・エマール SACD HYBRID:タワーレコード