ドイツのMD+Gから興味深い1枚
かの有名なJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」は不眠に悩むカイザーリンク伯爵のために書いた「アリアと30の変奏曲」で、バッハの弟子でありチェンバロの名手だった当時14歳のゴルトベルクが演奏したため「ゴルトベルク変奏曲」と呼ばれているもの(14歳がこの曲を弾きこなせるのかという疑問はあるそうですが)。
逸話と名前は超有名になったとはいえ、彼の作品はあまり有名ではありません。録音される機会も少ないですし、SACDでリリースされるのは今回が初と思われます。
アリーナ・ラトコフスカは1976年ポーランドのグディニャ生まれ。ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽アカデミー、バーゼルのスコラ・カントールム、グダンスク工科大学で学んだチェンバロ奏者。ショパン音楽大学で講師を務め、グダンスクのゴルトベルク音楽祭を創設、監督を務めるなどポーランドで大活躍中
同じくMDGより
アンジェイ・ミコワイ・シャデイコ ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
がリリースされています。
マニアックな音楽好きが多いと思われるSACDユーザーですが、これがどれほど興味を持っていただけるか・・
あの有名な変奏曲に名を残す、グダニスクの作曲家ゴルトベルクの作品集
J.S.バッハは、若きヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクを最も才能のある弟子と見ていました。ゴルトベルクはあの有名な『ゴルトベルク変奏曲』の被献呈者だったということ以外にはあまり知られていません。29歳という若さで結核により亡くなりましたが、少ない作品ながら次世代に続くアイデアを私たちに与えてくれました。
アリーナ・ラトコウスカは、作曲家の出身地ダンツィヒ(現ポーランドのグダニスク)で結成されたゴルトベルク・バロック・アンサンブルと、この2つの代表的なチェンバロ協奏曲の録音で共演しました。これらの曲は優雅さ、感受性の豊かさ、そして表現力で、師であるバッハの対位法様式を超越したところにあります。(輸入元情報)
【収録情報】
ゴルトベルク:
● チェンバロ協奏曲ニ短調
● チェンバロ協奏曲変ホ長調
アリーナ・ラトコウスカ(チェンバロ、指揮)
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
録音時期:2017年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND