VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

リザ・フェルシュトマンの新作は20世紀アメリカを代表するヴァイオリン協奏曲2題

CHALLENGE CLASSICSの看板ヴァイオリニスト、リザ・フェルシュトマンの新録音です
 

Korngold/Bernstein: Violin Con

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 バーンスタイン:セレナード~プラトンの「饗宴」による リザ・フェルシュトマン

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
バーンスタイン:セレナード ~プラトンの『饗宴』による
リザ・フェルシュトマン(ヴァイオリン)
①イジー・マラート(指揮)、プラハ交響楽団
②クリスチャン・ヴァスケス(指揮)、アーネムフィルハーモニー管弦楽団
録音:①2017年11月22・23日/ドイツ、②2017年6月9・13日/オランダ

コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は1945年に作曲され、1947年にヤッシャ・ハイフェッツのソロで初演されました。後期ロマン派を思わせる抒情的で美しい響きにあふれ、コルンゴルト自身の映画音楽の素材も用いられています。バーンスタインの『セレナード』は「ファイドロス- パウサニアス」「アリストファネス」「リュキシマコス」「アガトン」「ソクラテス- アルキビアデス」の全5楽章からなるヴァイオリン協奏曲で、クーセヴィツキ―財団の委嘱作品。1954年にアイザック・スターンの独奏で初演されました。
★リザ・フェルシュトマンは1979年オランダ生まれのヴァイオリニスト。2006年にオランダで最も権威ある『オランダ音楽賞』を受賞しています。これまでにもメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(CC-72748)などをリリースしており好評を得ています。一般的にコルンゴルトバーンスタインは映画音楽やミュージカルのイメージが強くクラシックの作曲家としては評価が低い傾向にあるが、それはこれらの作品の素晴らしさを何もわかっていないからだ、とフェルシュトマンは語っており、この2曲に対して思い入れたっぷりの情熱的なアプローチを聴かせます。20世紀アメリカの2大ヴァイオリン協奏曲として、じっくりお楽しみください。